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スーパーラグビー ブランビーズも準決勝進出! 南ア勢は姿を消す

2015.06.21

Joe Tomane

3トライを挙げたブランビーズのWTBジョー・トマニ
(Photo: Getty Images)

 スーパーラグビー2015。準決勝の最後に枠に入ったのは、レギュラーシーズン6位通過のブランビーズ(オーストラリア)だった。南アフリカのケープタウンに乗り込み、現地時間20日にニューランズ・スタジアムで南ア・カンファレンス1位(総合3位)のストーマーズとプレーオフ1回戦を戦い、39-19で快勝した。
 11年ぶり3回目の優勝を狙うブランビーズは、3年連続の準決勝進出。
 一方、神戸製鋼コベルコスティーラーズの指揮官に就任するアリスター・クッツェー ヘッドコーチのラストイヤーに、悲願の初優勝をめざしたストーマーズだったが、主将のNO8デュアン・フェルミューレンが首を痛めて戦列に加われず、出場予定だったベテランFLスカルク・バーガーも股関節周辺部の怪我で欠場となり、悔しい幕切れとなった。

 ブランビーズは序盤から主導権を握った。3分、テンポよく攻めて敵陣深くに入り、SHニック・ホワイトがキックで相手の裏にボールを転がして、WTBジョー・トマニがインゴールで押さえた。
 14分にはハイパントをキャッチした相手選手にプレッシャーをかけて一気に乗り越え、左へ展開して背番号11がすり抜けた。勢いが止まらないトマニは25分、強烈なハンドオフからまたしても左サイドを破り、ハットトリックを達成。

 ストーマーズは、CTBダミアン・デアリエンディとWTBシアベロ・シナトラがキック&チェイスで襲いかかったが、ブランビーズの守りは堅く、なかなかトライを奪うことはできなかった。

 前半終了前には、ストーマーズが自陣深くでラインアウトを乱し、たたみかけたブランビーズが4トライ目。24-6で折り返した。

 ムードを変えたいストーマーズは44分(後半4分)、FBチェスリン・コルビが自陣でインターセプトして60メートルを走り切り、24-13とする。その後、PGで点差を詰めたストーマーズにサポーターの声援も大きくなったが、しかし、マイボールラインアウトを7本失敗という最悪の出来で、流れは勢いがつく前に途切れた。

 波に乗れなかった相手にとどめを刺すかのように、ブランビーズは62分と78分にもトライを重ね、結局、20点差がついて試合終了の笛が鳴った。

 一週間後の27日におこなわれる準決勝では、1位通過のハリケーンズ(ニュージーランド)にブランビーズが挑む。もう1試合は、プレーオフ1回戦でチーフスを破ったハイランダーズ(ニュージーランド/田中史朗所属)が、2位通過の前王者ワラターズ(オーストラリア)と激突する。

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