ラグビーリパブリック

イタリア代表選手が協会と対立、ストへ… W杯に向けたキャンプ中断

2015.06.16

Italy

イタリア代表のプライド。結束してワールドカップに臨みたい(Photo: Getty Images)

 ラグビーワールドカップ開幕まであと約3か月だが、初の8強入りをめざすイタリア代表が揺れている。協会と選手が報酬をめぐって対立し、日曜日に始まったばかりのトレーニングキャンプが中断を余儀なくされた。

 英国メディアの『ザ・テレグラフ』などが報じた協会の声明によると、候補選手として招集された40人は、ワールドカップに関するボーナスの支払いについて納得いかず、ストライキを起こした。“経済合意”に達するまでは、イタリア北部のヴィッラバッサでおこなわれる3週間のトレーニングには参加せず、公式スポンサーのキット着用も拒否するという。選手側は、「話し合いに応じず、帰宅させようとしているのは協会の方だ。すべての選手はトレーニングキャンプのために集まっており、全員、残る」と主張している。

 対立の原因となっているワールドカップの報酬。選手側が1試合ごとのボーナスを要求しているのに対し、協会は大会全体を通してのパフォーマンスに応じた1回限りのボーナス支払いを考えており、両者はにらみ合ったままだ。

 準備の遅れと不協和音が懸念されるイタリア代表。9月18日に開幕するワールドカップでは、フランス、アイルランド、カナダ、ルーマニアと一緒のプールDで戦う。

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