優勝を喜ぶ桐蔭学園のメンバーたち(撮影:高塩隆)
東京都開催の第63回関東高校大会は6月14日に大会2日目が行われ、各都県1位4校(実績上位)が王者を決めるAブロック決勝戦は、桐蔭学園が流経大柏に19-0と勝ち、3連覇を達成した。
全国選抜大会で4強入りした流経大柏と8強敗退した桐蔭学園。さらにさかのぼれば、関東新人大会では準決勝で対戦した両者は流経大柏が36-26で勝利していた。
「ディフェンス勝負だと思っていたので、完封できたのが一番うれしい。自信になります」と振り返るのは桐蔭学園のSH齋藤直人主将。
この勝負を勝てば花園出場した場合、Aシードの可能性も残す。それにふさわしいお互いの厳しい防御と、洗練された攻撃が激突した。序盤から緊迫して先制点は前半18分。流経大柏のノックオンで得た敵陣ゴール前でのスクラムから8→9でSH齋藤が素晴らしいランニングコースからピンポイントのパスがFB塩田一成にわたり先制トライ。
後半も両校の厳しいタックルが支配したが、流経大柏FWの足が止まり始めた後半17、22分とトライを追加した桐蔭学園が勝利を手にした。
「ディフェンスは合格点。目指しているところはまだまだですが、タイトルを取れたのは良かった」と桐蔭学園の藤原秀之監督は笑顔。
敗れた流経大柏は選抜大会からワールドユース、関東大会と春は全国のどこのチームより実戦を経験した。準優勝に終わりはしたが、相亮太監督は「これから夏までの過ごし方が今後の勝負を決めます。もう一度整理して挑みたい」と前を向いた。
(取材:福田達)
ボールがよく動いた決勝戦だったが、お互いの防御力が試合を引き締めた(撮影:高塩隆)