今年で第16回目を迎える「メディカルカップセブンズ2015」が5月30日、31日の2日間にわたり、埼玉・熊谷ラグビー場で開催された。この大会は関東ラグビーフットボール協会、関東医歯薬大学ラグビーフットボール連盟、特定非営利活動法人MDPクラブが主催。全国から集まった学生チーム・OBチームを中心に、オーバー40のチームによるトーナメント、オーバー60チーム、女子セブンズのエキシビションマッチなども行われ、学生からシニアまで参加する、チーム数では日本でも最多となるセブンズの大会だ。
本年度は全80チームが参加し、天候に恵まれた2日間。多くの関係者の応援や地元チームの運営のサポートを受けながら、4会場で全140試合の熱戦が繰り広げられた。
OBチームによるカップトーナメントでは、日本代表ウイングの福岡堅樹選手も中学時に在籍したことがある九州ドクターズR.F.Cを母体とする、九州ドクターズJr.が決勝でNTMCバーバリアンズを下し、カップ2連覇を果たした。
学生チームのカップトーナメント決勝は、前回優勝校の昭和大を準決勝で破った日本歯科大生命歯学部と、2014年の東日本医科学生総合体育大会(東医体)で優勝した信州大のカードとなった。
前半、信州大学はフィジカルの強さを見せ、接点で日本歯科大を圧倒。浮津選手の2トライ・2ゴールの活躍などを中心に加点し、26-0と大きくリードする。しかし後半、風下に入った日本歯科大は猛反撃を見せる。宮田選手、馬詰選手らを中心に4分、6分、9分と3トライ、2ゴールを挙げ、7点差となったところでラスト1プレーに。最後まで目を離せない、2日間の締めくくりにふさわしいゲームになり、客席も大いに沸いた。
しかし、直後の相手ボールのキックオフをしっかりとキープした信州大が冷静に蹴り出し、ノーサイド。最終的なスコアは26-19で、日本歯科大を下した信州大は本大会に初出場で初優勝の快挙を達成。この夏の東医体に弾みをつける結果となった。