2007年ワールドカップで優勝したときのオス・デュラント(Photo: Getty Images)
古豪復活をめざすトヨタ自動車ヴェルブリッツに、南アフリカが誇るレジェンドプロップがコーチとして加わることが明らかになった。トヨタ南アフリカをメインスポンサーとするチーターズ(スーパーラグビーチーム)は現地時間23日、ヴェルブリッツと新しい協力関係を確立する第一歩として、チームの現FWコーチである元南ア代表PRのオス・デュラント(42歳)を派遣すると発表した。
1995年の自国開催ラグビーワールドカップで歴史的優勝に貢献し、2007年に再びエリスカップを掲げたデュラントは、南ア代表PRとして歴代最多の80キャップを持つ。プレーヤーとして引退したあと、2009年からチーターズやスプリングボックスでスクラムを指導してきた。
チーターズによれば、デュラントは6月上旬に来日予定で、2年契約でヴェルブリッツのFW・スクラムコーチを担当するという。チーターズのアンバサダー的役割も兼務する。
両団体による交換プログラムは、選ばれた選手やコーチが相手チームに加わることを可能にし、ヴェルブリッツの選手が南ア国内大会のカリーカップやボーダコムカップなどでプレーする機会を与える。もちろん、選手育成だけでなくリクルートの面でも期待でき、南アの隠れた逸材をヴェルブリッツが獲得できるチャンスだ。スター選手の流出に歯止めをかけたいチーターズにとっては、期間限定で日本でのプレーを許可し、スーパーラグビーシーズンには戻ってこれるようにするための策でもある。