5月23日に香港のアバディーン・スポーツグラウンドで予定されていたアジアラグビーチャンピオンシップ(男子)の最終戦、日本代表×香港代表の試合は、悪天候により中止となった。
大雨のなかキックオフを迎え、日本が3-0とリードして前半13分までゲームは進められたが、雨がさらに強くなったため、中断。しばらく天候回復を待っていたが状況は変わらず、雷の接近もあって、選手の安全を考慮して中止が決まった。
再試合はおこなわれない。大会を主催するアジアラグビー協会によると、この試合のスコアは0-0として扱い、日本代表と香港代表には引き分けの勝点3が与えられた。
なお、日本は5月9日に韓国に勝った時点で今大会の優勝を決めていた。
今秋のラグビーワールドカップへ向け、強化を進めるエディージャパン。31人にしぼられる最終メンバー入り(8月31日までに決定)をめざし、アピールチャンスを与えられた選手たちにとっては残念な一日となった。
日本代表は本番までにあと8試合を予定しており、7月18日からは北米で、カナダ、アメリカ、フィジーを相手にパシフィック・ネーションズカップを戦う。
■エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ
「これまで試合が中止になった経験がない。ラグビーワールドカップのスコッド入りを目指す選手がその力を披露する機会が失われてしまい、いろいろな面で残念に思う。6月の合宿の参加メンバーは、これまでのメンバーから3、4人減らすことを考えていたが、改めて検討しなければならない」
■五郎丸歩ゲームキャプテン
「最初の20分はフィジカルにいこうと試合に臨んだので、その部分は評価できるプレーができていた。このようなコンディションなので、しっかり判断して試合を組み立てるということにした。仮に試合中断後にグラウンドに出ても、良い強度でプレーができたはず。そのために一週間トレーニングをして、宮崎に残っているメンバーも一生懸命やってきたので、ゲームでしっかり結果を残して日本に帰りたかった。試合を続けたかった」
(撮影:長岡洋幸)