ラグビーリパブリック

アジア初制覇に王手の女子15人制日本代表 3人の高校生が先発へ!

2015.05.21

tasaka

カザフスタン戦で何度も好走したキャプテンのFB田坂藍(撮影:早浪章弘)

 アジアの女子15人制ラグビー最強といわれたカザフスタンを倒し、今年の女子アジアラグビーチャンピオンシップ優勝に王手をかけたサクラフィフティーン(女子15人制日本代表)は、23日に香港のアバディーン・スポーツグラウンドで女子香港代表と対戦する。

「2017年の女子ラグビーワールドカップ(WRWC)出場がターゲットである女子15人制日本代表にとって、今回の女子アジアラグビーチャンピオンシップで勝つことは、来年のWRWC予選に向けて最初のステップとなる。今後、更に全体的なレベルアップを図って行く上で、カザフスタン戦から新たに若手メンバーを加えた香港戦は大事な一戦となるので、サクラフィフティーンのラグビーをやり切りって、必ず結果を出したい」と有水剛志ヘッドコーチ。

 先発には、過去のWRWCアジア予選で負けた悔しさを知る経験豊富なLO乾あゆみ(兵庫県ラグビースクールレディース)、PR伊藤真葵(名古屋レディース)、SH井上愛美(RKUラグビー龍ケ崎GRACE)などを並べる一方で、8人の学生にキックオフからのチャンスを与えた。2試合連続のスタメンとなるFL/NO8高野眞希とSO山本実(ともに日本体育大学ラグビー部女子)は10代で、20歳のWTB本間美月(名古屋レディース/中京大3年)とともにスリークォーターバックを形成する3人は高校生だ。初選出のCTBバティヴァカロロ・ ライチェル・海遥(都立板橋有徳高校3年)、CTB黒木理帆(石見智翠館高校2年)、WTB堤ほの花(佐賀工業高校3年/福岡レディース)が、2週間前に代表デビューを果たした同じ高校生のSH野田夢乃(福岡高校3年/福岡レディース)に続き、サクラを胸につけて初テストマッチでプレーする。

 大事な一戦に向けてキャプテンのFB田坂藍(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)は、「アジア制覇を賭けてこの試合を戦えることをとても幸せに思う。カザフスタン戦でのハイテンポラグビーとハイプレッシャーディフェンスを継続しつつ、ベテランの安定したプレーと新しく加入した若いメンバーの思い切ったプレーを融合して、香港を圧倒したい。日本の女子15人制ラグビーに関わってきた方々全員の気持ちを背負い、23人全員が全力を尽くします」と意気込みを語った。

 試合は、男子の日本代表×香港代表戦がおこなわれる前の、現地時間13時にキックオフ。

<女子アジアチャンピオンシップ 2015 最終節 女子日本代表 試合登録メンバー>

1.片岡瑞帆(日本体育大学ラグビー部女子 3年)  2.齊藤聖奈(カンタベリー大学ラグビー部)  3.伊藤真葵(名古屋レディース)  4.日向寺亜依(YOKOHAMA TKM)  5.乾あゆみ(兵庫県ラグビースクールレディース)  6.高野眞希(日本体育大学ラグビー部女子 2年)  7.鈴木実沙紀(関東学院大学ラグビー部 4年/東京フェニックスRC)  8.マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ(ARUKAS)  9.井上愛美(RKUラグビー龍ケ崎GRACE)  10.山本実(日本体育大学ラグビー部女子 1年)  11.本間美月(名古屋レディース/中京大学 3年)  12.バティヴァカロロ・ ライチェル・海遥(板橋有徳高校 3年)  13.黒木理帆(石見智翠館高校 2年)  14.堤ほの花(佐賀工業高校 3年/福岡レディース)  15.田坂藍(主将/ARUKAS)   

〔リザーブ〕
16.山本さやか(名古屋レディース)  17.山あずさ(YOKOHAMA TKM)  18.南早紀(日本体育大学ラグビー部女子 2年)  19.櫻井綾乃(日本体育大学ラグビー部女子 1年)  20.伊藤優希(日本体育大学ラグビー部女子 1年)  21.野田夢乃(福岡高校 3年/福岡レディース)  22.寺内美樹(RKUラグビー龍ケ崎GRACE/流通経済大学 3年)  23.伊藤絵美(名古屋レディース) 

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