フランス代表のフィリップ・サンタンドレ ヘッドコーチは19日、約4か月後に迫ったラグビーワールドカップ2015イングランド大会へ向け、代表候補36名を発表した。
今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)4試合で10番をつけたカミール・ロペス、前回のワールドカップに出場したトゥーロンのCTBマクシム・メルモズ、昨年11月のフィジー戦でハットトリックを決め華々しいデビューをしたWTBテディー・トマは選出されていない。
フランスは2011年大会で準優勝したが、そのときニュージーランドと対峙した決勝メンバーで、今回スコッドに名を連ねたのは、LOパスカル・パぺ、SH/SOモルガン・パラ、SOフランソワ・トゥラン=デュック、FLフュルジャンス・ウエドゥラオゴなど7名。49キャップを持つ28歳のトゥラン=デュックは、脚を骨折して約5か月間プレーできず、今年3月にフィールド復帰したばかりだが、「我々のシステムをよく知っている」と指揮官は高く評価している。
主将のFLティエリ・デュソトワール、PRニコラ・マス、HOディミトゥリ・スザルゼウスキーも2011年大会の決勝を戦ったメンバーで、彼らは3回目のワールドカップ出場をめざす。
4年前は落選したSOフレデリック・ミシャラクもトレーニングスコッドに選出された。現在、手を痛めているミシャラクだが、71キャップを持つ創造性豊かな32歳のプレーメーカーが最終スコッドに残れば、2003、2007年大会に続く3回目のワールドカップとなる。
フランスの国内リーグ(トップ14)が終了するのは6月13日で、代表候補選手たちは7月6日に顔をそろえる予定。そして、8月31日までに31選手にしぼられる。チームは8月下旬にイングランド代表と2試合、9月5日にスコットランド代表とウォームアップゲームをおこなってから本番を迎える。
フランス代表は過去7回のワールドカップで準優勝3回の戦績を持つが、栄冠を獲得したことは一度もない。現在、世界ランキングは7位。悲願の初優勝をめざすワールドカップ2015では、プールDに入り、アイルランド、イタリア、カナダ、ルーマニアと対戦する。
<ラグビーワールドカップ 2015 フランス代表候補>
【FW:20】
Uini Atonio(ラ・ロシェル)、Eddy Ben Arous(ラシン・メトロ)、Xavier Chiocci(トゥーロン)、Vincent Debaty(クレルモン)、Nicolas Mas(モンペリエ)、Rabah Slimani(スタッド・フランセ); Guilhem Guirado(トゥーロン)、Benjamin Kayser(クレルモン)、Dimitri Szarzewski(ラシン・メトロ); Alexandre Flanquart(スタッド・フランセ)、Yoann Maestri(トゥールーズ)、Pascal Pape(スタッド・フランセ)、Sebastien Vahaamahina (クレルモン); Thierry Dusautoir(トゥールーズ)、Bernard Le Roux(ラシン・メトロ)、Yannick Nyanga(トゥールーズ)、Fulgence Ouedraogo(モンペリエ); Damien Chouly(クレルモン)、Loann Goujon(ラ・ロシェル)、Louis Picamoles(トゥールーズ)
【BK:16】
Rory Kockott(カストル)、Morgan Parra(クレルモン)、Sebastien Tillous-Borde(トゥーロン); Frederic Michalak(トゥーロン)、Remi Tales(カストル)、Francois Trinh-Duc(モンペリエ); Mathieu Bastareaud (トゥーロン)、Alexandre Dumoulin(ラシン・メトロ)、Gael Fickou(トゥールーズ)、Wesley Fofana(クレルモン)、Remi Lamerat(カストル); Brice Dulin(ラシン・メトロ)、Sofiane Guitoune(ボルドー)、Yoann Huget(トゥールーズ)、Noa Nakaitaci(クレルモン)、Scott Spedding(バイヨンヌ)