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男子セブンズ日本代表、WSコア最下位で降格決定。 五輪出場4枠目は英国

2015.05.16

Japan

前を向いて進むしかない男子セブンズ日本代表
(写真は昨年のアジア大会より/撮影:長岡洋幸)

 男子セブンズ日本代表がセブンズワールドシリーズのコアチームから降格することが決まった。
 5月16日にロンドンでおこなわれた今季最終ラウンド(イングランド大会)のプールBで、日本はオーストラリアに0-41で完敗。ニュージーランドとの第2戦は、15人制の韓国代表戦を終えて途中合流した藤田慶和が好走し、桑水流裕策とトゥキリ ロテ ダウラアコのトライで前半を14-12で折り返したものの、後半中盤にペナルティから逆転トライを奪われ、その後も失点し、結局、14-26で敗れた。
 日本はウェールズとプール最終戦を戦う前にB組3位以下が決まり、ベスト8入り(カップ準々決勝進出)ならず。仮にあすの順位決定トーナメントで9位になっても、シーズン総合ランキングで9ポイント差の14位・ポルトガルを上回ることはできず、コアグループ15チーム中最下位が確定した。

 昨春の香港セブンズで実施されたコアチーム昇格決定大会を制し、10月から世界の強豪国とともに最高峰サーキットに参加してきた日本だが、全9ラウンド中、8強入りしたのは4月の東京セブンズだけで、ほかは苦戦が続いていた。
 コアチーム最下位になったことで、日本は来季ワールドシリーズに常時参戦できるステータスを失う。もし、オリンピック2016のアジア予選を突破してリオデジャネイロ(ブラジル)行きの切符を獲得しても、強化面ではかなり不利な状況となる。

 降格する日本と入れ替わり、来季ワールドシリーズのコアメンバーとなるのは、今年3月の昇格決定戦を勝ち抜いたロシア。

 また、今季セブンズワールドシリーズで最終総合順位が1位〜4位までのチームにはリオ五輪の出場権が与えられることになっており、先週末のグラスゴーセブンズ(スコットランド大会)でそれを手にしたトップ3のフィジー、南アフリカ、ニュージーランドに続き、イングランドが地元ロンドン大会で8強入りしてシリーズ総合4位が確定したため、ラグビー7人制イギリス代表のリオ行きが決まった。

 来年のオリンピックに出場できる男子セブンズチームは、この4か国と開催国ブラジルを含めた計12チームで、日本は今年11月7〜8日に香港でおこなわれるアジア予選(代表枠:1)でオリンピック出場権獲得を目指す。ヨーロッパ、北米・カリブ、南米、アフリカ、オセアニア地域の予選も、代表枠は1つ。もし、アジア予選で4強入りして優勝を逃した場合は、その後おこなわれる世界最終予選(全地域から計16チーム参加)に進み、最後の1枚の切符を争う。

<2015 ロンドンセブンズ プール戦結果>

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