サントリーでチームメイトだった韓国代表PRシン・ドンウォンにタックルする
日本代表のPR畠山健介(撮影:早浪章弘)
日本代表のPR畠山健介(撮影:早浪章弘)
<アジアラグビーチャンピオンシップ 2015>
日本代表 66-10 韓国代表
(2015年5月9日/福岡・レベルファイブスタジアム)
格下のアジア諸国を相手にも、4年に1度のワールドカップイングランド大会に向けた準備を重ねる。
この日は本番のサモア代表戦などを想定し、「セットプレーで圧力を」とLO伊藤鐘史副将。自在に駆ける相手をスクラムの圧力でへばらせる…。そのプランを訓練した。
攻めては多様さを示す。4月18日に敵地で対戦した際は、ボールをもらう瞬間にタックルされる人が多かった。それに対してこの日は、選手の配列やパスの方向をその都度、変え、スムーズに攻めた。
前半16分、自陣22メートル線上右のスクラムを押し込んだその脇を、CTB田村優が突っ込む。球は左へ連なる。前に出る守備網の死角を、破ったのはWTB藤田慶和だ。最後はSO立川理道がトライを決め、スコアを12-7とした。以後、54得点。SO立川は言った。
「ディフェンスに対応し、周りとコミュニケーションが取れた」
この季節、試合2日前まで厳しい鍛錬を断行。苦しみながら勝つ体験も、大一番へのリハーサルだ。
上手くいっていますか。危機を救うタックルを連発した、NO8ホラニ龍コリニアシが応える。
「…いって、ますよ。ハードトレーニングのなかでどうメンタルを保つかを取り組んでいる」
(文:向風見也)
レベスタでは子どもたちの大きな声援が響いていた。
観衆は4,583人。もっともっとジャパンにエールを。
(撮影:早浪章弘)
観衆は4,583人。もっともっとジャパンにエールを。
(撮影:早浪章弘)