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ナキは元気! 昨季ブレイクのマフィ、故郷でのリハビリから帰国

2015.04.23

Mafi

今年も日本代表とNTTコミュニケーションズでの活躍が期待されるマフィ
(撮影:向 風見也)

 昨季、国内最高峰のトップリーグ(TL)で活躍し、日本代表として初キャップ(国同士の真剣勝負への出場数。現在2キャップ)を獲得したNO8アマナキ・レレィ・マフィ。シーズン終盤に大怪我を負うも、前向きに復活を目指す。

 3月は母国のトンガ、兄弟の住むニュージーランドに帰った。恋人との結婚式場の下見や家族との再会、ジムでのリハビリテーションに時間を割いた。

「6月に書面上の結婚をする予定です。その後、いつか結婚式をやろうと思っているんですが、それをニュージーランドで、と思っています」

 関西大学Bリーグの花園大出身だ。土のグラウンド、士気が上下するチーム状態に戸惑いを隠せなかった。しかし3年時、近鉄・花園ラグビー場であった「関西学生南北対抗戦」のメンバーに選ばれると、そこでチャンスを掴む。当時のNTTコムで採用だった内山浩文(現チーム統括)に練習参加を提案された。「もう、抜群だった」からと、そのまま採用に至った。

「私はクリスチャンで、『神から与えられた才能をどれだけ発揮するか』という考え方を持っています。ここは、正直にお話しますが、学校の成績もとてもよかったんです。ただ5歳で始めたラグビーでも、感覚的にいい選手になりそうだとも感じていた」

 昨季のTLでブレイクした。人知れず「ホームシックにかかること」もあったが、母国代表の夢をあきらめてジャパン入りを決断。「エディー・ジョーンズさん(日本代表ヘッドコーチ)から電話がかかってきて、自分の考え方と人生が変わった」。12月の左股関節脱臼骨折の重傷で絶望感にさいなまれたが、いまは「ラグビー選手として活躍し、有名になることが夢」。決意を新たにする。

「ワールドカップは他の大会とは違う。出られれば本当にすばらしいことだと感じています。もちろん目指します。ただ、もし、間に合わなくてもそれも人生のうちのひとつです。家族のために、タフに、常に前よりもいいプレーができるようにしていきたい」

(文:向 風見也)

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