ラグビーリパブリック

エディー体制’19年まで!? スーパーラグビー日本チームのディレクターに

2015.04.23

「プライドとパッションを持ってスーパーラグビーに挑む」とエディー。
(写真/長岡洋幸)

 来年3月に開幕する新フォーマットのスーパーラグビー(現在の15チームから18チームへ拡張)。そこに参戦する日本チームの『ディレクター・オブ・ラグビー』にエディー・ジョーンズ現日本代表ヘッドコーチが就任した。4月23日に日本ラグビー協会が理事会を開き、承認された。

 ジョーンズHCが就くディレクター・オブ・ラグビーの仕事は、同チームが本格的に始動するワールドカップまでに下地を整えることだ。チーム強化の戦略計画(ハイパフォーマンス全般)を担い、契約したい選手のリストアップや強化の方向性、スケジューリングを決めるなど、直接的に現場の強化に携わる。つまり、ヘッドコーチの責務そのままだ。

 事実上、エディーHCがスーパーラグビー日本チームのヘッドコーチに就任することが決まったといっていいだろう。さらに、このスーパーラグビーチームは次期体制の日本代表と密接な関係を持つのだから、エディーHCが今秋のW杯後もジャパンの要職に就くことも決定的。今回の決定で、日本協会は「2019年までエディー体制で」のプランを描いていることが明らかになった。

 今年9月に開幕するワールドカップで、ジャパンが好成績を残せば(ベスト8以上なら文句なし)、描いた青写真はスムーズに進行していく。問題は、今秋思うような好成績が残らないケースだ。理事会を終えて報道陣の前で矢部達三専務理事は、「(2015年のワールドカップで日本代表が低迷するのは)考えたくないなあ」と言い、「勝てなくても、いい内容だった…ということもある」と付け加えた。また、個人的意見として「エディーに2019年まで(日本ラグビーを強化する立場を)引き継いでほしい」と話した。

 この日は、スーパーラグビーの日本チームの事業運営のため「一般社団法人 ジャパンエスアール」(Japan SR Association/略称:JSRA/2015年3月20日付)を設立したことも発表した。「JRFUとSANZARとの間で締結したスーパーラグビー参加契約に基づく事業」、「試合の開催、マネージメント」、「選手の選定、強化、派遣その他のマネージメント」、「商業権の利用、管理」、「試合チケットの販売、広告、広報」などをおこなう。

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