チーターズのハインリッヒ・ブルソー(Photo: Getty Images)
今年のスーパーラグビーで活躍が目立ち、4年ぶりの南アフリカ代表復帰とワールドカップスコッド入りが期待されていたチーターズのオープンサイドFL、ハインリッヒ・ブルソー(28歳)だが、先週土曜日のレッズ戦で左腕を骨折し、翌日に手術をしたことがわかった。チーム発表によれば全治約3か月で、7月4日にファイナルを迎える今季スーパーラグビー中の復帰は絶望的という。
NTTドコモレッドハリケーンズの選手でもあるブルソーは、日本シーズン終了後、ほとんどオフシーズンがないままチーターズに合流。脳震とうで試合出場は遅れたものの、今年のスーパーラグビーではボールハンターぶりを存分に発揮し、4月11日のフォース戦では21回のタックルを放つなど、ハードワークでチームの勝利に貢献していた。
南アメディアのなかから、「ブルソーをあまり高く評価していないスプリングボックス(南ア代表)のハイネケ・メイヤー ヘッドコーチだが、真剣にワールドカップスコッド入りを検討すべき」という声が上がっていたものの、骨折でアピールする場を失い、9月からイングランドで開催される大舞台への扉は閉ざされつつある。
スプリングボックスのオープンサイドFLは層が厚く、昨年は先発を任されることが最も多かったマルセル・クッツェー(シャークス)や、イングランドのバースに所属しているフランソワ・ロウ、サントリーサンゴリアスとストーマーズで活躍しているスカルク・バーガーがおり、ニザム・カーやシヤ・コリシ(ともにストーマーズ)などテストキャップを持つ若い非白人選手も代表スポットを争っている。