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スーパーラグビー混戦! ハリケーンズ初黒星、前王者ワラターズがじわり

2015.04.21

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調子を上げてきた前チャンピオンのワラターズ
(写真は3月のブランビーズ戦より/撮影:Yasu Takahashi)

 南半球(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ)で開催されているスーパーラグビーは、先週末に第10節の7試合がおこなわれた。

 プレーオフに進出できるトップ6の顔ぶれは変わらないが、昨季王者のワタラーズが開幕から唯一負けなしだったハリケーンズに初黒星をつけた。4トライを挙げて29-24で勝ったワラターズの総合順位は、10位から7位に上がっている。

 2年ぶりのタイトル奪還を狙うチーフスはクルセイダーズとニュージーランドダービーをおこない、26-9で勝利。日本代表主将のリーチ マイケルがNO8で5戦連続の先発出場となり、自身にとってのスーパーラグビー2トライ目を挙げるなど活躍した。チーフスはこれで7勝2敗(勝点32)。首位ハリケーンズとの勝点差はわずか1で、今週末の結果次第では総合トップに立つ可能性もある。
 司令塔のアーロン・クルーデンが左膝の前十字靱帯断裂で今大会中の復帰は絶望となったため、リーアム・メッサム、ソニービル・ウィリアムズ、リーチらを中心に結束を固めて頂点を目指す。

 NZカンファレンスでこの2強を追うのが、田中史朗が所属するハイランダーズだ。
 18日のブルーズ戦は30-24で制し、3連勝で6勝2敗(勝点28)となった。同地区3位、総合5位をキープしている。
 SH田中は開幕から8戦連続出場。13点リードの後半29分にオールブラックスSHのアーロン・スミスと交代し、タックル、ブレイクダウンへの躊躇ない突っ込みなど果敢なプレーを連発して勝利に貢献した。

 神戸製鋼で指揮したギャリー・ゴールドがヘッドコーチを務めるシャークスは、今季優勝候補に挙がっていたものの、18日のホームゲームはブルズに10-17で敗れ、3連敗。
 3月21日のチーフス戦でリーチ マイケルの顔面にキックをしたため、4週間の出場停止処分を科されたHOビスマルク・デュプレッシー主将の不在が響き、プレーメーカーのSOパット・ランビーが首の負傷で長期離脱しているのもチーム不調の原因となっている。

 南ア・カンファレンス首位のブルズを追うストーマーズは、18日のフォース戦を13-6でものにし、豪州遠征連勝。今週末の25日にホームでおこなわれるブルズとの直接対決に勝てば、立場は入れ替わる。

 豪州カンファレンスでは、1位のブランビーズが18日のレベルズ戦を8-13で落として連敗となり、ワラターズとの差が縮まった。6連敗と泥沼だったレッズは、南ア遠征最後のチーターズ戦で、終盤にSOニック・フリスビーがドロップゴールを決め、18-17で今季2勝目を挙げている。


<スーパーラグビー 2015 総合順位表/第10節=4月17〜18日 終了時点>

※ 南ア、NZ、豪州の各カンファレンス1位と、その他の上位3チームがプレーオフに進出する。
※ 順位決定は、勝点(ポイント)制を採用。全試合終了時点で、勝点の多い順に順位を決める。
※ 各試合の勝点は、勝ちで4点、引き分けで2点、負けは0点。
※ BPはボーナスポイント。4トライ以上挙げると1BP、7点差以内の敗戦でも1BPが加算される。
※ 勝点で並んだ場合、勝利数の多い方が上位。それでも並ぶ場合は総得失点差で優劣を決める。

<スーパーラグビー 2015 カンファレンス別 順位表/第10節=4月17〜18日 終了時点>

【YouTube/FOX SPORTS AUSTRALIA】

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