4月18日のアジアラグビーチャンピオンシップ第1戦。韓国代表は日本代表に後半突き放され、30-56(前半20-22)で敗れたものの、前半終了間際までリードし会場を沸かせた。韓国が日本から30点以上を奪ったのは、2005年の31-50以来、10年ぶりだ。
この時も前半終了間際に日本代表WTB大畑大介にトライを奪われ、17-24で折り返している。
18日の日韓戦でハーフ団を担当した2人に聞いた。
SHイ・ミョンジュン(韓国軍体育部隊、24歳)は初代表の試合で日本を翻弄した。3-3の前半11分にセンターラインで得たペナルティキックを自分で持ち込み、内から入ってきたFBチャン・ソンミンへパス。チャンがタックルを受けながらも中央へ飛び込み、トライ。3-8と逆転した。
その後も日本のディフェンスをかいくぐりチームを前進させた。
「前半最初からFBチャンの2トライで韓国チームの雰囲気が上がり、いい試合になったと思う。初めて15人制代表でプレーしたが、準備時間に比べいい試合だった。でも、後半にたくさんトライを取られたのはもったいない」
司令塔のSOオ・ユンヒョン(韓国電力、30歳)はベテランらしく試合を振り返った。
「試合前のゲームプランは『日本に100点与えてもいいから、韓国も20点以上得点しよう』と話し、一方で守備に重点を置いた。FBチャンによる序盤の2トライがきっかけで良い雰囲気になり、自信をもったプレーができた」
コンビを組んだSHイについては、「緊張しないで自分にすべての力を見せてくれた」と評価。
日本代表CTBカーン・ヘスケスの動きについていけない場面があったことについては、「初めて対戦した選手なので特徴がわからなくて逃してしまった」と悔やんだ。
韓国代表は25日の第2節で香港代表と対戦する。日本代表戦ではモールから3トライを奪われており、SOオは「香港もモールで攻撃してくることが予想される。モールの守備に重点を置きたい」と語った。