日本代表主将で38キャップ(国同士の真剣勝負)を持つリーチ マイケルは現在、チーフスでプレーしている。17日、クライストチャーチ。南半球最高峰であるスーパーラグビーの第10節に先発した。クルセイダーズを相手に後半23分まで出場し、26-9での勝利に貢献した。
3月14日にストーマーズ(ケープタウン)との第5節でデビューして以来、5戦連続で一昨季王者のチームの背番号「8」を身につけている。
「ストーマーズ戦。絶対に出られるように努力をした。がんばった。日曜日にニュージーランドを出て、月曜日に南アフリカに着いて、火曜日の練習から、フルパワーでやった。一番、速くグラウンドに出て行って。相手の分析をして、アピールして…」
7日の独占取材でこう語っていたリーチは、大物揃いのクルセイダーズを相手にも結果を出した。6-3とリードして迎えた前半20分、自身の今季2トライ目を挙げた。
敵陣深い位置での密集。対するFLリッチー・マコウが球を見失う。ニュージーランド代表で歴代最多138キャップを誇るバックローの隙を、ジャパンのNO8リーチは見逃さない。ボールをもぎ取り、相手を蹴散らす。そのままインゴールへ飛び込んだのだった。
「ボールキャリー(ランナーとしてのインパクト)がまだ足りない。(指導者に)そう言われてはいないけど、もっとできると思う」
かねて語っていたこの課題を、解消しつつある格好だ。
これでチームは7勝2敗で、暫定首位に立った。NO8リーチは「オンとオフの切り替えはすごい。練習の空気は試合と一緒。勉強になる」と充実した現地生活を語る。秋のワールドカップ(W杯)イングランド大会を見据える日本代表へは、シーズン終了後に合流か。
「いまはノートに、いっぱい、いっぱい、(チーフスで学んだ)いろんなことを書いている。日本代表に持っていくために。ストーマーズ、シャークス(W杯でジャパンが対戦する南アフリカの加盟チーム)とやったけど、思ったよりいけるな、と。過大評価しない方がいい。だから、代表がどうやったら自信をつけられるのかを考えている」