今週土曜日、3人が日本代表デビューすることになりそうだ。
18日に韓国・仁川でおこなわれるアジアラグビーチャンピオンシップの開幕ゲーム、韓国代表戦で、ジャパンのエディー・ジョーンズ ヘッドコーチは宮崎合宿に追加招集したばかりの松井千士(同志社大3年)を右WTBで先発起用することを明らかにした。今春、香港セブンズと東京セブンズで活躍した7人制代表のシャイニングスターが、15人制の国際舞台でもスピードをアピールするチャンスをもらった。
また、テストマッチ未経験のLO宇佐美和彦(キヤノン)とFL村田毅(NEC)がベンチ入りし、出場すれば初キャップとなる。
5か月後に迫ったワールドカップまでに日本代表は12試合を予定しており、その初戦となる韓国戦。指揮官は、「すべての試合が重要で、南アフリカ代表戦のイメージを持って戦わなくてはいけない。ワールドカップへのプロセスの一部だ」と語った。
初キャップとなる3人については次のように評価し、期待している。
「松井はセブンズ日本代表の活動が終わってすぐの合流となるが、セブンズでのプレーと天性のスピードには非常に感銘を受けた。このまま成長すればワールドカップへのメンバー選考に入ってくる選手だ。村田はこの3年間はスコッドに入ったり入らなかったりしていたが、継続したハードワークでチャンスを得た。宇佐美は昨シーズン日本代表に入り、ボーズウィックFWコーチとダルマゾ スクラムコーチの下で一生懸命トレーニングを積んでセットピースのスキルがずいぶん向上してきたので、途中出場のチャンスが十分にある」
松井は「初めてのビッグチャンスに緊張しているし、小さい頃から見ていた選手たちと一緒にプレーできるのは貴重な経験になる。このチャンスを生かしたい。東京セブンズからは1週間空いてリフレッシュできたので疲れは特にない。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチにはスピードがあると言われているので、それをしっかりアピールしたい」とコメント。
宇佐美は、「ラグビーを始めた頃は日本代表になれるとは思ってもいなかったが、去年の秋に日本代表に入ってから毎日のようにマンツーマンで指導してくれたボーズウィックFWコーチやこれまで携わってくれた人たちに感謝したい。試合ではセットプレーで活躍したい」と意気込みを語り、村田は「日本代表に初招集されてから3年間悔しい思いもしたからこそできるプレーがあるので、その思いを前面に出していきたい。フィールドに出たら、タックル、ブレイクダウン、ボールキャリーにおいて、愚直に、低く、強く、戦っていきたい」と全力プレーを誓った。
また、スーパーラグビー参戦中のリーチ マイケルに代わり、キャプテンを務める畠山健介は、「ワールドカップイヤー最初の試合で、とても大事な試合になる。韓国代表はとてもフィジカルでタフなチームなので、日本代表としてフィジカルとタフさで負けないように、最初からファイトしていきたい。新しいメンバーもいるので、彼らが自分のパフォーマンスを出せるようにFWで優位に立ちたい」と闘志を燃やしている。
1.三上正貴(東芝) 2.木津武士(神戸製鋼) 3.畠山健介(サントリー) 4.トンプソンルーク(近鉄) 5.伊藤鐘史(神戸製鋼) 6.アイブス ジャスティン(キヤノン) 7.ヘイデン・ホップグッド(所属未定) 8.ホラニ龍コリニアシ(パナソニック) 9.日和佐篤(サントリー) 10.立川理道(クボタ) 11.藤田慶和(早稲田大4年) 12.田村優(NEC) 13.カーン・ヘスケス(宗像サニックス) 14.松井千士(同志社大3年) 15.五郎丸歩(ヤマハ発動機)
〔リザーブ〕
16.平島久照(神戸製鋼) 17.湯原祐希(東芝) 18.山下裕史(神戸製鋼) 19.宇佐美和彦(キヤノン) 20.村田毅(NEC) 21.内田啓介(パナソニック) 22.山中亮平(神戸製鋼) 23.廣瀬俊朗(東芝)
※ アイブス ジャスティンは2015年1月に日本国籍取得。