ラグビーリパブリック

TLトライアウトにオタゴ帰りの20歳が挑戦! 「楽しんでできた」

2015.04.09

TL

トップリーガー発掘プロジェクトに参加した黒上礼音(撮影:向風見也)

 ニュージーランド帰りの20歳も、日本最高峰のトップリーグ(TL)を目指す。

 国内クラブのスカウトが一堂に会して逸材を探す「トップリーガー発掘プロジェクト2015」が8日、神奈川・秋葉台公園球技場でおこなわれた。オタゴポリテクニック(専門学校に該当)に在籍中のHO黒上礼音も本場仕込みのアグレッシブさをアピールした。

「フィジカル面(の激しさ)はこれまで経験してきたので、(この日は)怖いと思うことはなかった。大変でしたけど、楽しんでできたことは良かったです。ニュージーランド生活では、ラグビーを通じて友だちがたくさんできたことが財産だと思っています。プレー面でも接点の強さなどを学べましたけど、一番は、コミュニケーション能力(の体得)です」

 大学やクラブチームなどから86名の参加者が集まるなか、異色のチャレンジャーとして注目された。中学3年時にラグビー王国であるニュージーランドへ留学。ティマルのロンカリカレッジなどでプレーし、ダニーデンのオタゴポリテクニックでは在籍1年でパーソナルトレーナーの資格を取得。専門学校の近くにスーパーラグビー(南半球最高峰リーグ)のハイランダーズのグラウンドがあった縁から、同チーム所属のSH田中史朗から今回のプロジェクトの存在を知らされた。一時帰国中、挑戦に至った。

「上のレベルでもやりたい。ラグビーはできる時期が限られている。努力をいっぱいして、できることをやっていきたい」

 この催しは、一昨季から各チームの採用担当者の有志が開催していたTL合同トライアウトの発展型。日本ラグビー協会統括のもと年に3チームずつが幹事を務める形で運営される。トライアウト発足に尽力したキヤノンの瓜生靖治スカウトは、「トライアウトを長く続けたい。そのために、皆さんに対して明確な見え方にしたかった」と説明する。5月13日には、大阪・花園公園多目的球技広場でも同プロジェクトが開催される。

(文:向風見也)

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