札幌山の手からセンバツ初勝利を手にした東海大相模(撮影:井田新輔)
埼玉・熊谷ラグビー場でおこなわれている全国高校選抜ラグビー大会。初出場の神奈川・東海大相模高が持ち前の攻撃的スタイルを貫き、大会初白星を収めた。
4月1日、予選Hグループの2戦目。北海道・札幌山の手高(11大会連続11回目)に43-12で快勝した。複層的な陣形からなる連続攻撃で、北の雄を蹴散らした。
終盤に失点を重ねたことから、三木雄介監督は「勝ったことはうれしいですが、課題は出た。ここ数か月間、ディフェンスの組織(整備)を取り組んできましたが、個々(ばらばら)になってしまった」と反省。もっとも、「アタックは年間通して、やってきました」とも胸を張った。この日の先発要員で身長180センチ台の選手はわずか4名のなか、ボールキープのための技術と連携の緻密さに活路を見出したい。こうも続ける。
「ボールを継続していかないと、ウチは勝てない。観ていても楽しいラグビーを目指したいです」
3日の予選最終節では、姉妹校の福岡・東海大五高(初出場)と激突。1月のサニックスワールドユースの予選の9位決定トーナメントでぶつかった時は、12-12でドローも大会規定(ファーストトライを奪った方が次戦進出)により敗退している。指揮官は「リベンジしたい」と誓った。
(文:向 風見也)