ラグビーリパブリック

NZから帰国の藤田慶和。東京セブンズで「進化」を証明できるか。

2015.04.01

fujita

藤田慶和(写真右)と豊島翔平。東京セブンズでも満開のサクラを咲かせたい
(撮影:松本かおり)

 明るい表情が状態の良さを物語っていた。セブンズ・ワールドシリーズのアメリカ大会後の2月中旬からニュージーランド(クライストチャーチ)でトレーニングを積んでいた藤田慶和だ。東京セブンズでの飛躍を目指すセブンズ日本代表のスコッドに加わっている。

 4月1日、午前。都内のグラウンドで1時間ほど練習した同代表。ブレイクダウンや攻防両面の連係に時間を割いた。藤田も積極的に動き、声を出した。大会メンバー入りに向けて積極的にアピールだ。
 クライストチャーチではスーパーラグビー、クルセイダーズの練習にも加わり、1試合だけだが同チームのすぐ下に位置するクルセイダーズ・ナイツの一員としてハイランダーズ(デベロップメントチーム)戦に出場した。「自分の進化させないといけないところを高められたと思います」と話す表情に充実した日々が浮かんだ。

 スピードアップとディフェンス強化。手にしたいものは、そのふたつだ。
「スピードトレーニングにも取り組めました。そしてディフェンスに関してもコーチングを受けた。きちんと判断すること。そしてディフェンスについてどういうプランを持って高めていくのか。ピッチの中のことや外のこと、メンタル面も含めてアドバイスを受けられたことがよかった」
 アドバイザーはクルセイダーズのアシスタント(BK)コーチを務めるタンバイ・マットソンだ。多くの選手を育ててきた人の提言を頭と動きに入れて帰国した。自分のものにできたなら、もうワンランク上の選手になれる。

 東京セブンズのメンバー入りを争う日々も続いている。ワールドカップでの飛躍を誓うジャパンでのレギュラー争いも待っていれば、秋までにさらに進化を遂げなければ、実際に大舞台に立てるかどうかも分からない。ただ、そんな状況にも常にポジティブでいられるスピリットは藤田の最大の武器。今週末の秩父宮で勢いをつけたいと強く思っている。

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