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飛び級でU20代表候補入りの東筑高・中野 30日、選抜大会初戦へ

2015.03.30

nakano

全国高校選抜大会でのプレーが注目される東筑高校の中野将伍(撮影:松本かおり)

 高校ラグビー界の春の全国大会となる全国高校選抜大会が30日、埼玉・熊谷ラグビー場で開幕。決勝戦は4月7日にある。

 32校による覇権争いにあって、注目選手の1人とされるのがCTB中野将伍。福岡・東筑高の新3年生だ。身長185センチ、体重96キロの恵まれた体躯で、大きなストライドでの突破を持ち味とする。20歳以下(U20)日本代表候補でもある。実力者には挑戦可能な限り最上級のカテゴリーでプレーさせるという日本協会の方針から、年長者に混ざって選ばれているのだ。

「(持ち味は)ボールを持った時の身体の強さ。昔から、同年代の人よりは大きかったです。(U20日本代表の中竹竜二ヘッドコーチからは)遠慮せずに思い切っていけよ、と。少しずつ、徐々に、です」

 東筑高へ進んだのは、早大進学を目指してのことだ。幼少期、2002、04、05、07、08年度の大学選手権を制した赤黒ジャージーをテレビで観ていたためだ。

「自分の兄(裕太・現在は神戸製鋼のNO8としてプレー)も東筑からワセダへ行っているし、将来のために勉強の方もきちんとしたくて。小さい頃、テレビで観ている時にワセダが強くて、憧れていました」
    
 U20日本代表候補として、TIDシニアキャンプには第2、3回と参加。「嬉しい部分と、緊張した部分がある。ハンドリングなど、足りない部分がたくさんあると感じました。コンタクトの部分では、通じる」。今月はジュニア・ジャパンとしてフィジー・スバでのパシフィック・チャレンジに参戦。カナダA戦、フィジーA戦に出場した。戦前は「アタックなどで、自分からゲインできれば…」と意気込んでいた。

 将来の目標については、こう語っている。

「日本代表になって、海外でもプレーしたいです」

 東筑高は、埼玉・深谷高との開幕戦に挑む。

(文:向 風見也)

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