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結婚発表の日本代表WTB山田 スーパーラグビーデビューへの挑戦を語る

2015.03.30

Yamada

ムードを変えられる山田章仁。フォースでの出番が待ち遠しい(撮影:松本かおり)

 日本代表10キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)のWTB山田章仁が29日、取材に応じ、現在所属するフォース(オーストラリア)での日々を振り返った。

 パナソニックの一員として国内最高峰のトップリーグを戦った後、渡豪。首脳陣やチームメイトと「積極的にコミュニケーション」を取ろうと意識している。

「エキストラのトレーニング(時間外練習のメニューの提案など)をこっちからお願いしたり。率先して動いていかないと始まらないお国柄なので。これは、最初から心がけています。来たその日にミーティングもさせてもらったし、時間を無駄にせずに取り組めています」

 南半球トップレベルリーグであるスーパーラグビーで、フォースは今季ここまで1勝6敗。15チーム中13位とやや低迷している。そんななかWTB山田もメンバー漏れが続き、レギュラー組の遠征時は「居残りメンバー」として本拠地パースでの残留を余儀なくされている。マイケル・フォーリー ヘッドコーチ(HC)に「どうすればチームの力になれるのか」と質問したり、3月下旬から始まったパースでのクラブラグビー選手権で「自分に何ができるのか」を見せたり…。デビューへの試行錯誤を重ねている。

 離日前に「チームにないところを自分が埋められるように」と意気込んでいた29歳は、こう先を見据えた。

「スタンダード、モチベーションを下げないように。(アピールポイントは)ボールを前に運ぶってことですね。いまのフォースには、トライを取りきることも必要なので。トライをしっかり取りながらアピールできたらと思うんですけど」

 ジャパンの一員としては、今秋、4年1度のワールドカップ(W杯)への出場を目指す。イングランドでおこなわれる大一番に向け、エディー・ジョーンズHCからは「(スーパーラグビーで)試合に出られなければ意味はない」と発破をかけられたようだ。

 26日にブログを更新し、結婚したことを発表。「実感…。特に何も変わっていないんですけど。サポートしてもらいながら、(W杯に)行けたらいいな、と」。19日にハワイで挙式後、パースでパートナーと暮らしている。

 最後はこう結ぶ。

「自分次第、だと思います」

(文:向 風見也)

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