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男子セブンズ日本代表、シールド優勝ならず 香港セブンズ14位

2015.03.29

Sevens Japan

戦いを終えてファンサービスにつとめる坂井克幸主将ら日本代表選手たち(撮影:高塩隆)

 世界トップ15のコアチームとして臨むセブンズワールドシリーズで、初めて“ファイナルステージ”に立った男子7人制日本代表だったが、トロフィー獲得はならなかった。
 2014-2015ワールドシリーズ第6ラウンドの香港セブンズ。プールステージで3戦全敗を喫した日本は、大会最終日の29日、9位以下のチームによるボウル準々決勝でスコットランドに7-28で敗れ、13位以下のシールドトーナメントに回った。同準決勝で、ワールドシリーズ初参戦の招待チームであるベルギーを42-7と圧倒。しかし決勝では、同じコアチームのケニアに7-26で敗れた。

 シールド決勝。ワールドシリーズで現役最高の通算200トライに迫っているケニアの英雄、コリンズ・インジェラにタッチライン沿いを振り切られ、先制された。それでも日本は前半5分、粘り強くつないで坂井克行主将がトライを挙げ、前半を7-7で終える。
 しかし、ワールドカップ・セブンズで2大会連続4強入りの実績を持つケニアは一枚上手だった。世界クラスのスピードランナーが多く、後半開始早々、自陣22メートルラインで鋭く切り込んで抜け出したビリー・オディアンボが約80メートル独走して勝ち越す。その後、2トライを追加。しぶとく戦った日本だが、キーポイントだったディフェンスには粗い部分もあり、コミュニケーションも課題となった。

 現在、コアチーム中最下位(15位)で降格の危機にある日本。今大会をシールド準優勝で終えてシリーズポイント2点を獲得し、これまでの6大会で得たポイントの合計は7点となった。残留争いのライバルである14位のポルトガルは、香港セブンズでは1ポイントしか稼げず、計22ポイントとなっている。

 今季のセブンズワールドシリーズは残り3大会。第7ラウンドの東京セブンズは、4月4日と5日に秩父宮ラグビー場でおこなわれる。

■男子セブンズ日本代表 瀬川智広ヘッドコーチ コメント
 ディフェンスでいくつか単純なラインブレイクを許してしまった。攻撃ではリズムあるアタックができた部分もあるが、単純なパスミスが出るなどして継続ができなかった。
 このレベルでは日本は100点満点のプレーをして初めて勝負になる。コアチームではないベルギーなどは、ミスをしても補えるが、ケニアやスコットランドやフランスなどに対しては常に準備してきたことを出してベストパフォーマンスをしないと勝てないことを改めて実感している。
 結果は出なかったが、今大会の一番の成果は過去の5大会に比べて失点が少ないこと。ただ、競った試合になると、相手のディフェンスも堅くて得点が取れない。自分たちのミスで終わってしまうケースがほとんど。もっと継続の意識を高める必要がある。
 もう一度チームとしてやるべきことを整理した上でそれを徹底できるようにして、東京セブンズでは必ずカップトーナメント出場を果たしたい。

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