セブンズ日本代表は香港セブンズの第2日(3月28日)、南アフリカ代表に0-27、アルゼンチン代表に14-19と連敗。プールC4位となり、最終日の29日は10時36分(日本時間11時36分)から、ボウル準々決勝でプールB3位のスコットランドと対戦する。
南アに0-27と零封され、必勝を期した3戦目のアルゼンチン戦。日本代表は前2戦とメンバーを変え、坂井克行主将がベンチに下がり、山下楽平、合谷和弘が初先発。これは「これまでを見てディフェンスできる選手を選びました」(瀬川智広ヘッドコーチ)という意図によるものだ。
出だしは悪くなかった。山下−合谷を起点に素早く球を動かす。アルゼンチンがシンビンで1人欠いていた前半2分に、サインプレーで山下−合谷と仕掛け、彦坂匡克が正面にトライ。今大会初めて先制した。その後も積極的に攻撃を仕掛けるが、5分には、そのボールをターンオーバーされると、空いたスペースをアクセル・ミューラーに破られ、7-7の同点に追いつかれる。
迎えた後半。アルゼンチンに勝ち越しを許したトライは、またも日本が攻撃を仕掛けながらサポートがなく反則をとられ、相手に切り返されたもの。4分に坂井、吉田大樹、鈴木貴士とベテランを投入したものの、流れを変えることはできなかった。
「結果がすべて。交代するまではよくやってくれた。もっとボールを動かしたいのですが、安全にリサイクルしたいためにボールを動かせてない。ただ、ディフェンスは評価したい」(瀬川HC)
坂井主将も、前2戦より手ごたえは感じつつ、勝利に結びつかないもどかしさを抱える。
「試合の入りはよかったし、下のボールへの反応も早かったんですが…。他の国には60メートルを走りきれる選手はいるけれど、日本にはいない。そこでもう1本パスをつなぐとか、もうひと工夫しないと」
それでも下を向いている時間はない。
「前の大会でファイナルまでいったチームが次にベスト8に入れないこともある。それがセブンズの面白さ。もう一歩のところまで来てるのはみんなわかってる。気持ちを切り替えて、明日も自信を持って臨みたいです」
大きな戦力として期待されていたヒーナン ダニエルは初戦のフランス戦で肉離れ。チームを離脱し、すでに帰国した。来週に予定されている東京セブンズへの参加は未定だ。欠場となれば、15人制ワールドカップへの出場資格にも関わるが、「15人制に入るための参加ではありませんから」と瀬川HC。最終日は11人での戦いとなる。