男子7人制日本代表は、今月27〜29日、HSBCセブンズワールドシリーズの香港大会に臨む。4月4〜5日には東京セブンズと呼ばれる日本大会も控えるなか、レメキ ロマノ ラヴァがキーマンとして期待される。
「同じメンバーで何回も合宿をやってきているから、香港では…」
16〜19日にあった千葉・中台運動公園での第15回セブンズシニアアカデミーのさなか、代表候補の一員としてレメキはこう語った。キヤノン、マツダを経て、今季はホンダで15人制のWTBとしてプレー。来シーズンのトップリーグ(国内最高峰)昇格に貢献した。日本語は流暢である。
身長179センチ、体重95キロと、日本に来る国外出身選手にあっては小柄とされる26歳は、自身の役割を「ゲインすること」と言い切った。
「ポジション的にはユーティリティー。FWもBKもやっている。ラインブレイクして、トライを取ることとチャンスメークを」
7人制代表では、昨季の東京セブンズ(東京・秩父宮ラグビー場)で存在感を発揮。ピンチとチャンスに顔を出し、その名を広めた。秋から冬にかけ、世界最高峰のワールドシリーズに挑戦。すべてが最下位と結果が出ないなかでも、チームは成長したという。自身が怪我で離れていた時期にも想像をめぐらせ、こう話していた。
「ほとんどの選手にとって初めての(本格的な)セブンズだったゴールドコーストは、ハードだった(オーストラリア大会/2014年10月11〜12日)。ドバイ(12月5〜6日)と南アフリカ(12月13〜14日)は怪我で出られなかったけど、ウェリントン(ニュージーランド大会/2015年2月6〜7日)、ラスベガス(アメリカ大会/2月13〜15日)と、結果だけを見たら良くないけれど、すごく良くなっていた。(それぞれの)大会前の1週間の合宿で、レベルアップして…」
昨年、日本国籍を取得した。同じく帰化したてで2月から代表入りのヒーナン ダニエルとも、積極的にコミュニケーションを図っている。「まず、1試合、1試合。必ずベスト8に入る」。香港セブンズに向け、現地で遠征をおこなう。