香港セブンズ、東京セブンズに向けて意気込みを語った瀬川智広ヘッドコーチ。
3月12日、HSBCセブンズワールドシリーズ(SWS)2014-2015 第6戦・香港大会「香港セブンズ」(3月27〜29日)、第7戦・日本大会「東京セブンズ(4月4、5日)に出場する男子セブンズ日本代表スコッド18名が発表された。
今回は初めて香港セブンズの大会前に香港代表と強化合同合宿を行い、香港大会に備える。大会登録メンバー12名も、香港合宿から選考される。
会見に出席した瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は「合宿の考えは去年の8月から頭の中にありました。香港側に話をしたところ、すぐOKしてくれた。香港は五輪出場を争うライバルですが、お互いに今回の大会でいい成績を残したい、ということで考えが一致しました」
例年は大会の2〜3日前に香港入りしていたのを1週間早め、19日に日本を出発。21、22日に香港代表と試合形式の練習を行う。
16日から香港に出発する19日まで成田で行われるシニアアカデミーには、スコッドに加えて、負傷でメンバーを外れていた羽野一志(NTTコミュニケーションズ)、小澤大(トヨタ自動車)が回復具合のチェックを兼ねて部分的に合流する。
現在、ニュージーランド留学中の藤田慶和(早大)は、現地での最終戦が3月22日のため、香港セブンズは直前で現地合流の予定。瀬川HCは「飛び込み参加なので、彼のポジションは香港大会では鈴木貴士(クボタ)、豊島翔平(東芝)、山下楽平(神戸製鋼)、合谷和弘(流経大)で考えている」と、翌週の東京セブンズからの出場になりそうだ。
昨年、藤田とともにセブンズに参加した福岡堅樹(筑波大)は、シーズン終盤、太ももにケガを抱えていたこともあり、エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチとの話し合いで、今季の招集は見送られた。
SWSは第5戦まで終了。日本は現在勝点5、コアチーム残留をめぐるライバルであるポルトガルは勝点21と、差をつけられている。残り4大会(香港、東京、グラスゴー、ロンドン)で逆転するには、ベスト8に入って勝点を増やさなければならない。
「ディフェンスも、SWSでは面で整備していましたが、鹿児島合宿から、アジア大会で使っていたシステムに戻しました。香港では使い分けることになると思います。アタックも、細かいパスを使って、より日本らしさを出していきたい」(瀬川HC)
SWS第5戦ラスベガス大会は大会2日前の合流だったヒーナン ダニエル(パナソニック)も、今回は香港合宿から参加。昨年のアジア大会金メダルに貢献した山下楽平(神戸製鋼)も、熊谷合宿から加わるなど、従来のスコッドメンバーに厚みが出たのは心強い。
「翌週の東京セブンズでは、日本のファンの前で強い日本代表をお見せしたい」。指揮官は力強く言い切った。
(文:森本優子)
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