ラグビーリパブリック

パナPR稲垣のSR入りに、東芝のPR三上は「しっかりやらないと」 

2015.02.21

Mikami

東芝のPR三上正貴(撮影:BBM)

 東芝のPR三上正貴は22日、大阪・近鉄花園ラグビー場での日本選手権準決勝に挑む。パナソニックのPR稲垣啓太の南半球最高峰スーパーラグビー挑戦についても、思いを語っている。

 15日、東京・秩父宮ラグビー場。日本選手権2回戦では、6季連続で学生王者となった帝京大を38-24で下した。終盤に追い上げられたが、スクラムでは相手のHO坂手淳史に「プレッシャーを受けた」と認めさせた。ここを主戦場とするPR三上も「押したら押せる状態だった」と頷いた。

 日本代表のレギュラー格として23キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を獲得。秩父宮でのウェールズ代表戦(2013年6月15日/○23-8)やイタリア代表戦(2014年6月21日/○26-23)など、欧州6強とのゲームでも押し込みで魅せた。落ち着いた口調で、矜持を覗かせる。

「相手の強みではなかったところで、社会人の強さを出せた」

 4年1度のワールドカップ(イングランド)を今秋に控える。ライバルの台頭に刺激を受ける。

 前年度の日本最高峰のトップリーグで新人賞を獲得したPR稲垣は、今季から代表入りして持ち前の運動量をアピール。シーズン終了後はスーパーラグビーのレベルズに合流と、一気に注目度を高めている。

 この人とジャパンの正左PRの座を争う三上は、何を思うか。同じ日本人のフロントローとして稲垣に敬意を表しつつ、自身のさらなる向上を誓うのだった。

「同じポジジョンの1人として頑張って欲しい。僕はこっちでしっかりやらないとだめだな、とも。日本代表の選考にも関わってくると思うし。彼は高いレベルの場所でプレーする。僕は国内でも高いレベルのプレーをしないと。海外(テストマッチ)で経験したことを活かせているスクラムでは、1番になりたいです」

 東芝は準決勝で、日本最高峰のトップリーグ(TL)で今季2敗を喫したヤマハと激突。相手の清宮克幸監督が「東芝とヤマハはTLで1、2位」と認めるスクラムでのつば競り合いも、勝敗の鍵を握りそうだ。

(文:向 風見也)

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