(Photo: World Rugby / Martin Seras Lima)
2016年オリンピックの出場権がかかる2014-2015シーズンのHSBCセブンズワールドシリーズは、2月6日から7日にかけてニュージーランド(ウェリントン)で第4ラウンドがおこなわれ、地元サポーターの声援を受けたオールブラックス・セブンズが今季1冠目を獲得した。
開幕ラウンドのオーストラリア大会で4強入りを逃し、続くドバイ大会は準決勝と3位決定戦で敗退、昨年12月の南アフリカ大会でも決勝で苦汁をなめ、シーズン総合4連覇中の王者らしからぬ戦いが続いていたニュージーランド代表。しかし、自国開催大会でプールステージを3戦全勝の1位で突破すると、カップ準々決勝ではオーストラリアを26-7で下し、準決勝では今季ランキング首位に立つ南アフリカとの白熱戦を17-7で制した。
大黒柱のDJ・フォーブスが準々決勝で負傷してプレー不可となったものの、マオリ・オールブラックスでもあるジョー・ウェバーや、オールブラックス・セブンズに選ばれて丸2年のギリーズ・カカ、そして弱冠17歳のリコ・イオアネなどが躍動し、決勝ではイングランドを27-21で下して優勝カップを手にした。
元7人制イングランド代表ヘッドコーチのマイク・フライデーに鍛えられたアメリカは、2大会連続の8強入り。決勝進出を果たした2010年オーストラリア大会(アデレード)を思い出させるほどの快進撃だったが、スコットランドとの準々決勝で15点リードしながら終盤に規律を乱して残り数分間で連続トライを奪われ、15-19でまさかの逆転負けを喫した。
そのスコットランドも、イングランドとの準決勝で19-0から追い上げられてラストプレーで逆転トライを奪われ、苦い経験を積んでいる。
次は第5ラウンド、アメリカ大会。2月13〜15日にラスベガスのサムボイド・スタジアムで開催される。
(Photowellington.com / Masanori Udagawa)
【カップ準々決勝(1〜8位)】
・スコットランド 19 – 15 アメリカ
・イングランド 26 – 21 フィジー
・南アフリカ 19 – 5 ケニア
・ニュージーランド 26 – 7 オーストラリア
【カップ準決勝(1〜4位)】
・イングランド 24 – 19 スコットランド
・ニュージーランド 17 – 7 南アフリカ
【カップ決勝(優勝決定戦)】
・ニュージーランド 27 – 21 イングランド
【3位決定戦】
・南アフリカ 40 – 7 スコットランド
【プレート準決勝(5〜8位)】
・フィジー 12 – 10 アメリカ
・オーストラリア 21 – 5 ケニア
【プレート決勝(5位決定戦)】
・フィジー 24 – 0 オーストラリア
【ボウル準々決勝(9〜16位)】
・フランス 26 – 19 サモア
・ウェールズ 41 – 0 パプアニューギニア
・アルゼンチン 38 – 5 日本
・ポルトガル 26 – 0 カナダ
【ボウル準決勝(9〜12位)】
・フランス 43 – 0 ウェールズ
・アルゼンチン 47 – 12 ポルトガル
【ボウル決勝(9位決定戦)】
・フランス 29 – 5 アルゼンチン
【シールド準決勝(13〜16位)】
・サモア 47 – 5 パプアニューギニア
・カナダ 28 – 21 日本
【シールド決勝(13位決定戦)】
・カナダ 26 – 10 サモア