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「アタック継続できなかった」(瀬川HC) 日本、NZセブンズ5戦全敗

2015.02.07

fujita

NZセブンズでプレーする藤田慶和。写真は初日の南アフリカ戦より
(Photowellington.com / Masanori Udagawa)

 HSBCセブンズワールドシリーズ2014-2015の南アフリカ大会(12月)で、コアチーム昇格後初の勝利(対サモア 17-14)を手にした男子セブンズ日本代表だが、今年幕開けのニュージーランド大会は5戦全敗に終わった。

 ウェリントンで開催されたワールドシリーズ第4ラウンド。日本は、6日のプール戦を0勝3敗で終え、7日は下位トーナメントに臨み、アルゼンチンに5-38、カナダに21-28で敗れた。

 アルゼンチンとのボウル準々決勝。
 日本はキックオフボールをなかなか確保できず、前半だけで4トライを奪われた。0-26で迎えた後半早々、レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ)が自陣から右タッチライン沿いを突破して5点を返し、その後も藤田慶和(早稲田大3年)のビッグゲインでゴールに迫るシーンがあったが、追加点を挙げることはできなかった。追い上げムードは相手のインターセプトトライで断ち切られ、終盤にも失点して敗れた。

 13位以下のシールドトーナメントに回った日本は、カナダに21点リードされてから一度は同点に追いついたものの、勝利をつかむことはできなかった。
 開始早々、ブレイクダウンでターンオーバーされ、先制される。3分過ぎにもゴールラインを割られ、直後のキックオフボールを確保できず、オフロードでつながれて3トライ目を許した。
 追う日本は前半終了前、松井千士(同志社大2年)の好走によって敵陣深くでのチャンスとなり、クイックタップから坂井克行キャプテン(豊田自動織機)がトライを挙げ、7-21でハーフタイムを迎える。
 後半早々、藤田がハーフウェイ付近から中央を突破して7点差となり、約2分後には松井、藤田の大学生コンビが快足を飛ばして同点に追いついたものの、終盤にカナダにボールをつながれてトライを奪われ、惜敗となった。

「非常に残念。アタックは継続できないことが一番の課題」と瀬川智広ヘッドコーチ。坂井キャプテンも悔しさを口にし、「ただ、本日のカナダ戦は次につながる試合だったと思う。今回の反省を次週のアメリカ大会に活かして、さらに進化したジャパンのラグビーをしたい」とコメントした。

 全9ラウンドを終えた時点でシーズン総合順位がコアチーム(15チーム)のなかで最下位ならば、来季のワールドシリーズには常時参戦できなくなる。奮闘する日本だが、ニュージーランド大会は招待チームのパプアニューギニアとともに15位タイ(最下位)となり、1ポイントしか稼げなかった。4ラウンドを終えた時点の日本の総ポイントはわずか4点で、厳しい状況になってきた。

 男子セブンズ日本代表は来週末、アメリカのラスベガスでワールドシリーズ第5ラウンドに臨むが、鶴ヶ崎好昭(パナソニック)と羽野一志(NTTコミュニケーションズ)が負傷のため離脱し、2月14日にトップリーグ入替戦を控えるコカ・コーラの桑水流裕策も帰国することが発表された。

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