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ヨーロッパの強豪6か国が争うシックスネーションズが、現地時間2月6日にカーディフ(ミレニアムスタジアム)で開幕し、敵地に乗り込んだ世界ランキング4位のイングランドが同6位のウエールズを21-16で下して好スタートを切った。
今秋、自国開催のワールドカップを控えるイングランドが、その大舞台で同じ組に入るライバルとの前哨戦を制した。
序盤を支配したのはウエールズ。開始早々にPGで先制したあと、前半7分にはゴール前スクラムで劣勢になりながらNO8トビー・ファレタウがうまく持ち出してショートサイドを突き、SHリース・ウェッブにつないでトライを挙げた。
対するイングランドは14分、敵陣22メートルライン内での攻撃で、FBマイク・ブラウンがキックでディフェンス裏にボールを出し、WTBアンソニー・ワトソンが確実にピックアップして5点を奪い返す。
その後、互いにPGを1本ずつ取り合い、前半終了前にはウエールズのSOダン・ビガーがドロップゴールを決め、8-16で折り返した。
8点差を追うイングランドは後半早々、20フェイズを重ねてゴールに迫り、最後はCTBジョナサン・ジョセフが個人技で防御網を破ってトライを決めた。60分(後半20分)には、FLジェームズ・ハスケルがパワフルに突進しながらもゴールポストのパッド(防護マット)に跳ね返され、トライは認められなかったが、PGで逆転する。
セットプレーで苦しんだウエールズは波に乗れず、後半は無得点。リードしたイングランドは、74分のアタックもノートライと判定されたが、終盤にPGを追加し、接戦をものにした。
ミレニアムスタジアムでは、過去6戦で1勝しかしていなかったイングランドだが、連敗を止め、4年ぶりのシックスネーションズ優勝に向けて好発進となった。次節は、ホームでイタリアと対戦する。
2年ぶりの王座奪還を目指すウエールズは、次週は敵地スコットランドに乗り込む。