パナソニック ワイルドナイツでトップリーグ連覇を遂げたあと、南半球のオーストラリアへ渡った山田章仁(29歳)が、2月5日、ウェスタン・フォースに合流し、新たな第一歩を踏み出した。
初日のトレーニングセッションを終えて、現地メディアに感想を聞かれた山田は、「少し暑かったけど、楽しかったです」と笑顔で答え、「みんな温かく迎えてくれて、特にパディー(CTB/WTBパトリック・デリット)は親切でした」と、チームの雰囲気を気に入った様子だ。
「できるだけ多くのことを学びたいし、一生懸命やります。フォースでプレーするのが楽しみ。スーパーラグビーでプレーしてみたいです。(この挑戦は)日本代表の成長にもつながると思うし、自分にはたくさんの責務がある。ハードにプレーしなければならないと思っています」
慶大生だった頃、シドニーのイースタンサバーブスでラグビー留学を経験したことがある山田だが、フォースが本拠地とするパースに来たのは初めてだという。パースのチームを選んだ理由については、「天気がいい(笑)。フォースはいいチームだし、人々は親切だと聞いている」と答え、地元記者たちを和ませた。
2006年からスーパーラグビーに参戦しているフォースは、昨年大会でチーム史上最多の9勝を挙げ、最後まで上位を争った(最終順位:豪州カンファレンス3位/全15チーム中8位)。今年は初のプレーオフ進出を目指し、山田への期待も大きい。
「もちろん、チームの力になりたいです。でもその前に、一生懸命トレーニングをしてジャージーを着なければならない。その上で、プレーオフ進出に貢献できればと思っています。自分のスピードを発揮したい」
2015スーパーラグビーは2月13日に開幕し、フォースは15日にシドニーのアリアンツ・スタジアムでワラターズと第1戦をおこなう。レギュラーシーズンは6月13日まで。
日本が誇るスピードスター、山田章仁のスーパーラグビーでの活躍が楽しみだ。