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ストップ・ザ・ニリ! 帝京大、NECとの日本選手権1回戦に照準

2015.02.03

sakate

帝京大のHO坂手淳史(撮影:矢野寿明)

 大学選手権6連覇を達成した帝京大は3日、東京・帝京大百草グラウンドで日本選手権に向けて練習をおこなった。8日、東京・秩父宮ラグビー場での1回戦では、日本最高峰のトップリーグ(TL)のNECとぶつかる。

 前年度からTLのチームからの勝利を現実的な目標としている帝京大にあって、来季の主将候補と目されるHO坂手淳史は、「やってきたこと、できることを明確にしていけたら」と意気込む。SH流大主将いわく「自分たちが休まないことで、相手を休ませない」ことをテーマに、攻守の戦術や個々の心技体を練り上げてきた。大切な挑戦を前にしたこの日の練習では、FWのラインアウトモールを入念に確認。HO坂手が「相手のモールは強いし、こちらも得意にしている。ここでの攻防がキーになると危機感を持っている」と話すなか、岩出雅之監督はこう続けた。

「(チームは)変化してきているので、その延長上(の状態で戦う)。ただ、(相手の)プレッシャーが強くなるので、やれることはきっちりとやりたい。セットプレー、ブレイクダウン(ボール争奪局面)…。ボールの供給源をしっかりしないと、いいアタックはできない」

 今年度のTLで16チーム中10位だったNECは、日本選手権進出をかけたワイルドカードを制してきた。岩出監督は「ディフェンスのチーム。粘り強いですよね」と慎重な言葉選びで相手を評し、トンガ代表主将のFLニリ・ラトゥに警戒心を示す。

「とても、中心になっています」

 直線的かつ激しいプレーが持ち味のFLラトゥに対し、同じポジションで4年のFL杉永亮太は「少しでも自分のプレーの印象を相手に与えられたら」。前年度の日本選手権では、トヨタ自動車に13-38で屈している(2014年2月16日/秩父宮)。その一戦を怪我で欠場したHO坂手は、こう決意を語っていた。

「悔しかったですね。はい。TLというターゲットを目前としていて、出られないのは残念でした。今年、ここまできた。身体、メンタルともコンディションのいい状態で臨めるようにやっていきたい。(FLラトゥについては)チームを引き上げるプレーをされると思う。僕自身も、見習いたいです」

(文:向 風見也)

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