出発前、空港で報道陣に対応する山田章仁
今季のスーパーラグビーへ、ウェスタン・フォース(オーストラリア)の一員として挑む山田章仁(パナソニック)が2月3日の夜、現地へ向けて日本を発った。2月1日にプレーオフトーナメント「LIXIL CUP 2015」のファイナルを戦い、頂点に立ったばかり。新たな目標に向かって走り続ける。
30-12とヤマハ発動機に快勝したファイナル。山田はキレのある動きで勝利に貢献した。確かな判断とスピードある走りで仲間を走らせ、自らもトライを奪う活躍。トーナメントMVPに選ばれたスピードスターに対しロビー・ディーンズ監督も、「彼は成長し続けている男。フォースのマイケル・フォーリー ヘッドコーチには『起用するように』と言っているんだ」と話し、最大級の賛辞を贈った。
出発直前、空港に駆けつけた報道陣に対し、山田は言った。
「シーズンの疲れはまったくない。(ファイナルで)勝てたので。以前は不安と楽しみと半々だったけど、今は楽しみのほうが大きいですね。ライバルは全員だと思っています。最初の練習からアピールしていきたい。日本人のWTBとしてスーパーラグビーでもプレーできるんだということを示したい」
同チームには現在コカ・コーラレッドスパークスでプレーする、ニック・カミンズも所属する。ディーンズ監督は「両WTBはその2人でいい(笑)」と言った。夢の両翼が実現する日を待とう。