(写真は11月8日のマオリ・オールブラックス戦前/撮影:松本かおり)
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会に向け、日本代表候補選手41名のメディカルチェックがおこなわれている(13〜15日/東京・国立スポーツ科学センター)。
「インディビジュアル(個人)に特化した合宿。それぞれがメディカル面、健康状態でどんな問題を抱えているか、S&C(ストレングス&コンディショニング)でどんな課題があるか、W杯に向けメンタル的にどう考えていくかについて話しています」
就任3年目のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)は14日、取材に応じた。シーズン終盤戦の只中である時期にメンバーを招集したのは「(チーム全体で)今年がどんな年なのかを最初から把握する必要がある」からだと強調した。過去のW杯には2003年のオーストラリア大会時のオーストラリア代表HC、2007年のフランス大会時の南アフリカ代表チームアドバイザーとして参画。その折、大会がある年の1月には必ずこの種の機会を作っていた。「選手に、W杯でプレーする責任を持たせないと」と続ける。
「フィジカルに課題がある人はフィジカル、パスに課題がある人はパス…。選手は毎日、W杯に向けて何かを取り組まなければならない。それが責任です。選手は、きょうからやらなければならない。私に責任がないと言いたいのではありませんよ。ただ、選手がやらないと勝てないことは断言できます。これが現実。私はW杯で勝ちたいです。(日本代表として初の)準々決勝へ行きたいです。だから選手は日々、努力する。スタッフはそれをサポートする。2002年のクリスマスです。国中がパーティーをしているなか、イングランド代表だったジョニー・ウィルキンソンは早めにランチを食べてボールを持ってグラウンドへ行きました。フィールドゴールの練習です。そして2003年のワールドカップの決勝。彼がフィールドゴールを決めて優勝を果たしました。私が言いたいのはそういうことです」