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ジョーンズHC、W杯日本代表一次候補発表 「私はサーフィンができません」

2015.01.05


世界を知るエディー・ジョーンズHC。南ア代表テクニカルアドバイザーとして参加した
2007年大会を含め自身3回目のW杯に挑む(撮影:松本かおり)


 ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)が5日、都内で会見し、今秋のワールドカップ(W杯)イングランド大会に向けた日本代表第一次候補選手41名を発表。「ここ(リスト)にいる選手はW杯に行く可能性が高い。そうでない選手は、我々の求めているところに達しているかどうか、という点で足りないものがある。準々決勝進出という新しい歴史を作る」と話した。

 昨季までの選出経験があるメンバーを中心に選抜。ドーピング違反による国内でのプレー資格失効の処分が解かれた元代表のWTBクリスチャン・ロアマヌ(レスター)は外した。故障のため選考しなかったのはNO8アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコム)とSO山沢拓也(筑波大)の2人だと言い、テストマッチ(国同士の真剣勝負)未経験者であるPRホラニ龍シオアペラトゥー(パナソニック)、LO宇佐美和彦(キヤノン)、FL村田毅(NEC)、CTBティム・ベネット(キヤノン)についてはそれぞれこう話した。

「PRホラニ龍Sは強く、大きく、スクラムで成長した。バックアップメンバーの第一候補。宇佐美はジャンプのポテンシャルがある。テストラグビーができる、(現在の常連組の)次の選手。FL村田は日本出生のバックローとして将来が期待できる。ラインアウトでも賢いジャンプができ、サイズ的にはテストラグビーでやれる。CTBベネットはスピードがある。こちらもバックアップメンバーの第一候補」

 昨季、大学選手権5連覇中の帝京大から代表入りまたは合宿参加をしていたHO坂手淳史、LO小瀧尚弘、SH流大主将については「選ばれない理由はそれぞれに口頭で説明しました。レベルには達していない」。以後の人員の入れ替えの可能性については「このままずっと、というわけではない」と含みを持たせた。

「今後も、ここに選んでいない選手にも特定のプレーにフォーカスして目を向けます。そこが改善されない限り、その選手が入ることはありません」

 今回のスコッドは1月13〜15日、2月2〜4日にメディカルチェックを行い、4月以降は宮崎などでの合宿やテストマッチなど本番への準備を重ねる。過去7大会でわずか1勝というW杯で8強入りを目指すと語り、こう続けた。

「W杯に勝っていない。これを覆すにあたり、早く選手たちにすべきことを知ってもらう。それによってより周到な準備ができる。そのためには最初の合宿(1月)が大事。これまで全国のキャンプ地を回って、宮崎に我々のチームに必要なものが全て揃っている(と感じた)。ホテルからグラウンドまで徒歩5分で、芝も素晴らしい。トレーニングジムも近くにある。サーフィンがしたいからではありません。私はサーフィンができません」

(文:向 風見也)


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