Bシードの東海王者・春日丘(愛知)が、長崎北陽台との2回戦を26-17で競り勝った。前半からミスが少なく、テンポよいアタックで3トライを挙げてリードした春日丘。強力モールと継続ラグビーを持ち味とする北陽台に追い上げられ、19-17と2点差になったが、残り時間約2分のところで、ラウンアウトからモールでゴールに迫ったあとNO8穴井亮之が突っ込み、勝利を引き寄せた。
春の全国選抜大会、夏の全国7人制大会で優勝して初の3冠を狙うAシードの東福岡は、静岡聖光学院から16トライを奪って100-14と圧勝。
センバツで、その東福岡から33点を挙げて地力を示した尾道(広島/Bシード)は、初出場の高岡第一(富山)を59-0で退け、順調に階段を上っている。
3回戦で尾道と対戦することになったのは流経大柏(千葉/Bシード)だ。石見智翠館(島根)との2回戦で苦しんだが、10-7で逆転勝ちした。5-7で2点ビハインドの流経大柏は残り時間2分のところで、敵陣22メートルライン付近でのラインアウトチャンスを得、モールドライブで押しきりトライ。土壇場の逆転劇で、3回戦へコマを進めた。
佐賀工×秋田中央の試合は、両チームともディフェンス力を発揮し、前半は無得点。後半に勝利を手繰り寄せたのは佐賀工で、後半7分にスクラムからのアタックでCTB古賀海地が抜けて均衡を破ると、21分にはモールで、23分にはSH田上稔主将のキックを使った個人技でトライを重ね、19-3で制した。
2年連続2回戦で激突した報徳学園(兵庫)×黒沢尻北(岩手)の試合は、33-0で報徳学園の快勝となった。ラインアウトモールで先制した報徳学園は、前半14分にSH下村怜央のインターセプトトライで勢いづく。21分にはFWが、29分にはBKが躍動して前半だけで4トライを奪い、勝負を決めた。黒沢尻北は昨年より点差を縮めたものの、雪辱を果たすことはできなかった。