全国高校ラグビー大会2日目(12月28日/1回戦)。
4年ぶりの出場となった静岡聖光学院は倉吉北(鳥取)を82-5と圧倒した。
開始約3分で2トライを許した倉吉北は、前半5分にキャプテンのSO上假屋優輝がショートパントを使って5点を返し、その後しばらく、ひたむきなタックルで食らいついていたが、20分過ぎから静岡聖光学院のアタックが爆発。キャプテンのNO8白鳥雅俊を中心にまとまったチームは結局13トライを挙げ、3回目の挑戦で花園初勝利を手にした。
静岡聖光学院は30日の2回戦で、今季全国タイトル3冠を狙う東福岡に挑む。
2年ぶりに聖地に帰ってきたコザ(沖縄)は、17年連続出場の山形中央を相手に63-0で大勝した。
コザは自らのキックオフボールを確保して攻め込み、1分も経たぬ間にWTB普久原虎がインゴール左隅に飛び込み先制。高校日本代表候補のPR當眞琢を中心としたFWは強力で、前半5分、13分と安定したスクラムからトライを重ねた。ブレイクダウンでも優勢だったコザは完全に主導権を握り、展開もテンポよく、のびのびと動いたバックス陣が次々とゴールラインを割って計10トライ。
快勝したコザは、優勝候補の一角である慶應義塾(神奈川)へのチャレンジ権をつかんだ。
夏の全国7人制大会でベスト8に入った土佐塾(高知)は、黒沢尻北(岩手)に5-43で完敗した。
黒沢尻北は前半4分、敵陣22メートルライン内でのPKからFB梅津友喜が意表をついて左にキックパスを放ち、WTB小田中玲志が確保して先制。これで勢いがつき、前半だけで計6トライを奪い、勝負を決めた。
黒沢尻北は2回戦で、昨年苦汁をなめさせられた報徳学園に再び挑む。
今大会で最多出場回数(53回)を誇る大分舞鶴は、4年ぶりに花園で勝った。2011年大会で25年連続初戦突破の記録を止めた相手、青森北と再戦し、43-7と圧倒した。
キックオフから積極的だった大分舞鶴は、ブレイクダウンでターンオーバーしてから攻め上がり、ノーホイッスルトライ。さらに前半7分、ラインアウトからのモールドライブで追加点を挙げると、16分には果敢な突進と素早い展開で3トライ目を奪い、差を広げた。その後もスピードで相手を翻弄する。24分にはWTB山下亮太が軽快なステップで振り切り、29分には鋭く抜け出したSH安部耕平をSO村上圭汰がサポートしてフィニッシュ。後半も2トライを追加し、雪辱を果たした。
大分舞鶴の次の相手は、Aシードの國學院栃木だ。