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昨季王者のパナソニックが2連勝! NTTコムに示した「仕事の正確性」

2014.12.20

mikami

マン・オブ・ザ・マッチはパナソニックのLO三上匠
(撮影:BBM)

<トップリーグ 2ndステージ グループA 第4節>
NTTコミュニケーションズ 14−45 パナソニック
(2014年12月20日/東京・秩父宮ラグビー場)

 SOベリック・バーンズ、CTBのJP・ピーターセンと強豪国代表経験者が相手を引き付け、パスで空間を切る。南半球最高峰スーパーラグビーへの挑戦発表後、初の公式戦だったWTB山田章仁は、その大物を援護し2トライ。昨季王者のパナソニックはほぼ快調で、今季初めて後半戦上位陣入りのNTTコムは沈黙した。
 4連敗のロブ・ペニー ヘッドコーチは「ボール保持ができなかった」。翼の陣形で球を動かそうにも、相手の「4」に対し「13」の反則で自滅した。そしてNO8栗原大介ゲーム主将は、特に笛の吹かれた接点で、両軍の差を覚えたという。
「こちらの選手を殺す(無力化させる)。こちらが殺しに行ったところを耐える…。仕事の正確性を感じた」
 前半28分、NTTコムが戦術通りの攻めで敵陣ゴール前左まで進む。しかしその地点での密集で、パナソニックのSH田中史朗ゲーム主将が周りの仲間と抗う。ボール奪取。2分後にNTTコムの得点が生まれたため試合の分岐点とはならなかったが、「混戦」とされる昨今のトップリーグの実相なら示した。後半戦を3勝1敗としたSH田中ゲーム主将は、「1人ひとり、自分の仕事を信じた」。

(文:向 風見也)

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