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ヤマハ、後半戦初白星! キヤノンの「トムソンの網」をかわし逆転

2014.12.06

yamaha

駆け出すヤマハ発動機のFB五郎丸歩(撮影:長尾亜紀)

<トップリーグ 2ndステージ グループA 第2節>
キヤノン 13−36 ヤマハ発動機
(2014年12月6日/東京・駒沢陸上競技場)

 昨季7位のキヤノンには、FLアダム・トムソンがいる。ニュージーランド代表29キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)保持。タッチライン際から放たれた球を空中で獲り合うラインアウトで、鋭い勘を示す。
 同5位のヤマハに挑んだこの日の前半も、要所の空中戦を制した。向こうが投げ、飛んだところ、どんぴしゃりのタイミングで跳躍して捕球を妨害。9分、33分の自陣ゴール前での危機をしのいだ。兄貴分とともに空中で抗った新人LO宇佐美和彦も、「相手のサインを解読できた?」と得意になった。
 ヤマハの投入役のHO日野剛志は、「前半は相手が圧力をかけるところに…。うまくいかなくてパニックになった」。しかし、8−13と5点差を追う後半開始からは「むしろ違う試合をする感じで切り替えた」と笑う。FLトムソンらの死角はどこか。投げ入れる直前まで精査した。結果、中盤以降の獲得率を高めた。
 14分、敵陣22メートル線付近左のラインアウトを難なくキープ。得意のモールをぐいと押し込み、NO8堀江恭佑がスコアを23−13とした。2連勝を期す怪人の網を自力ではがし、後半節初勝利を決めたのだった。

(文:向 風見也)

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