秩父宮で美しく輝く真紅のジャージー(撮影:松本かおり)
関東大学対抗戦Aで今季全勝をキープしてきた帝京大と明治大が16日、東京・秩父宮ラグビー場で直接対決をおこない、帝京大が31−6で圧倒した。大学ラグビー界のトップに君臨し続ける真紅の集団は今季通算成績を6勝0敗とし、30日の最終戦(対 慶應義塾大)を前に、4年連続5回目の対抗戦優勝が確定した。
全国大学選手権6連覇と、打倒トップリーグ勢(日本最高峰リーグの社会人チーム)を目標に掲げる帝京大には油断がない。名門復活を期待される明治大に一度もゴールラインを割らせなかった。攻めては5トライを獲得。
相手にPGで先制されたものの、前半13分、帝京大はラインアウトからFWが突進を繰り返し、FLマルジーン・イラウアがインゴールにボールをねじ込んだ。26分には強力なモールドライブで追加点。32分にはブレイクダウンのターンオーバーから、主将のSH流大が判断よくインゴールへボールを転がし、WTB尾崎晟也が押さえた。37分には再びラインアウトからのモールでスコアボードを動かし、前半を24−6で終えた。
後半の得点は、20分に挙げたNO8飯野晃司のトライ(ゴール成功)のみだったが、自陣深くからの果敢でスピーディーなアタックは観客席を沸かせた。
激しく粘り強いディフェンスも光り、快勝となった。
次が対抗戦Aの最終戦。慶應をターゲットにし、2季連続のパーフェクトを狙う。