これからのビッグゲームを前に気合十分の早稲田大の岡田一平
(撮影:BBM)
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関東大学対抗戦Aで前年度2位扱いの早大は、11月2日、東京・秩父宮ラグビー場で同1位扱いで大学選手権5連覇中の帝京大と全勝対決をおこなう。6季ぶりの大学日本一を狙うチームで背番号9をつけるのは3年のSH岡田一平だ。
身長166センチ、体重78キロ。大阪・常翔学園時代から強気のサイドアタックと守備を長所とし、今季もこう決意を語っていた。
「よりよい球を供給する。そして、絶対に欠かしたくないものはタックル。自分が帝京、メイジを止めるんだという気持ちでいる。それを出していけば、チームに必要な9番になれると自分は思っているので」
夏場は京都・桂高出身のルーキー、SH杉本頼亮にポジションを奪われた。しかしそんななか、「杉本が上がってきたことは、プラスに考えた」。後輩の「仕掛けの判断」を、素直にたたえた。
「自分には(好不調の)波があって、それを抑えないといけないという課題があったんです。。自分にないものをあいつは持っていて、それを学ばないといけない、と。あいつは相手を見て(次のプレーを)判断できる。自分はきついブレイクダウン(接点)で混乱してしまうところがあった。そこで一歩前に出ながらでも、冷静に球を出すことを目標にしていた」
対抗戦が始まってからは、SH岡田がレギュラーの座に座っている。強力FWを擁する帝京大とのゲームでは、肉弾戦で圧力を受けながらの球さばきが求められる。「ブレイクダウンが起きる前に(味方の)FWに声をかけておく」など、仲間に素早いサポートを促しつつ自軍ボール継続を心がけたい。
「(後輩とのポジション争いも)焦りはなく、プラスに考えた。それで、最後は自分が9番になるんだ、と。 レベルアップは、できていると思います」
(文:向 風見也)