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メイジ、明学大に100点ゲーム完封! 元ジャパン練習生の新人・梶村が躍動

2014.10.27


明治大のルーキー、CTB梶村祐介(撮影:BBM)


 関東大学対抗戦Aで昨季5位扱いの明大は26日、神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で下部から今季昇格の明学大を106−0で圧倒。報徳学園高3年時に日本代表の練習生となった1年生のCTB梶村祐介が大学の公式戦で初先発し、2トライを奪った。

 長時間の自軍ボール保持が叶った明大は、攻撃陣形を自在に操り1対1の局面も圧倒する。丹羽政彦監督が「全体の陣形を見てアタックができている」と語るなか、相手守備網を乱し続けた。

 高校時代のキャリアもあって注目されるCTB梶村は、前半こそおとり役に注力も後半からは躍動。ハーフタイムに同級生のSO堀米航平に「なるべくボールをこっちに」と要求し、50−0で迎えた4分、57−0とした12分にインゴールを割った。いずれもグラウンド中盤から、守備の薄くなった右中間を駆け抜けた形だった。

 「後半、自分のいい形を出せたのは良かった。試合中に修正しながらできたんで」

 3月にジュニア・ジャパン(20歳以下日本代表に相当)の一員として挑んだパシフィックラグビーカップで左肩を脱臼。術後のリハビリを経て8月からチームに本格合流している。負傷前に90キロ以上あった体重を、81キロに絞った。現在は徐々に筋力をつけ、設定体重を89キロとしている(身長180センチ)。グラウンドを軽やかに駆け抜けたトライシーンについて問われると、「(身体が)軽くなったんで」と答えた。

 チームは晩秋、東京・秩父宮ラグビー場で大一番を続ける。11月2日に昨季3位扱いの慶大と、16日に同1位で大学選手権5連覇中の帝京大と、12月7日には前年度2位の早大とそれぞれ対戦。ルーキーのCTB梶村も、CTBでBKリーダーの水野拓人、仲のよい2年のCTB尾又寛汰らとの激しい定位置争いを続ける。

 「できれば慶大戦は出たいし、それが無理でも帝京大戦には絶対。もう一度エディーさん(ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ)から声がかかるような選手でいたいと思います」

(文:向 風見也)

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