ラグビーリパブリック

慶大、筑波大に快勝! 終盤に加点し、守りでも魅せる!

2014.10.12

KEIO

筑波大の防御網を突き破る慶應義塾大の主将、FL木原健裕(撮影:高塩隆)

 関東大学対抗戦Aで昨季3位扱いの慶大が11日、埼玉・熊谷ラグビー場で同4位扱いの筑波大に36−29で快勝。開幕3連勝を決め、続く19日には今季下部から昇格の立大と対戦する(東京・町田市陸上競技場)。敗れた筑波大はここまで3戦全敗で、18日に同1位の帝京大とぶつかる(東京・秩父宮ラグビー場)。

 序盤は12−14で2点ビハインドと接戦を演じた慶大は、後半3、7分とFL木原健裕主将が連続トライを演出。ゴール成功もありスコアを26−14とした。FL木原主将は本郷高3年時、大阪・近鉄花園ラグビー場での全国高校ラグビー大会1回戦で、対する筑波大のCTB松下真七郎主将(この日は欠場)、WTB福岡堅樹を擁する福岡高と激突(2010年12月28日)。後半終了間際にWTB福岡の自陣からの快走からペナルティトライを許し、逆転負けを喫している。8−14。

「あの時、歓声で地響きがして…。いまでもスローモーションで覚えています。筑波に対する思いは人一倍、あった。それを体現できて、嬉しいです」

 慶大は以後、筑波大の怒涛の攻めを組織的守備で耐える。再三、連続フェーズを重ねられた先でのターンオーバーを決めた。33−17で迎えた後半19分頃には、敵陣中盤左中間でFL廣川翔也が相手のFL水上彰太ゲーム主将に鋭いタックルを決める。「敵が(自分を)見えていないであろう角度から入るようにしています」。ノックオンを誘い、反撃を未然に防いだ。

 敗れた筑波大陣営の雰囲気はやや暗く、古川拓生監督は「なかなか開幕から勝利を手にできないのですが…。接点でうちが受けてしまった」と声を絞った。 

(文:向 風見也)

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