ラグビーリパブリック

要所で一撃! 神戸製鋼、規律ある守りでサントリーとの全勝対決制す

2014.09.20

yamashita

大事な場面でビッグヒットをかました神戸製鋼PR山下裕史

<トップリーグ 2014−2015 1stステージ 第5節 プールB>
サントリー 22−29 神戸製鋼
(2014年9月19日/東京・秩父宮ラグビー場)

 得意のモールで決勝点を奪う約5分前、神戸製鋼は防戦一方だった。22−17とわずか5点リードで迎えた後半28分頃、攻めダルマのサントリーにじわじわと反撃された。自陣22メートルエリアまで押し込まれた。
「必死。誰もしゃべってなかった」とはPR山下裕史。「けど、穴は作らなかった」。4分ほど耐えた先、相手のLOジャスティン・ダウニーをなぎ倒す。次いで後半19分から出場のPR安江祥光が向こうの持つ楕円に絡み、球を手放さぬノット・リリース・ザ・ボールの反則を誘う。赤い大男ら、歓喜。好機を逃した側のLO真壁伸弥主将は即答した。あのシーン、悔やまれる点は。「特にありません。もっと我慢すべき」。グループ内全勝対決では神戸製鋼の守備が光り、ギャリー・ゴールド新ヘッドコーチは「仕事量が多かった。肉弾戦にコンテストできた」とうなずいた。
 ちなみに、勝利を決めたのが両PRの一撃なら、流れを作ったのはLOアンドリース・ベッカーか。身長208センチの南アフリカ代表経験者は鋭利で激しく、0−0だった前半12分には敵陣で相手走者を止め、掴み上げた。PR山下裕は感嘆するほかない。「クレーン車みたい」

(文:向 風見也)   

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