ジャパンラグビートップリーグはファーストステージの第5節に突入。東京・秩父宮ラグビー場で19日、プールBの全勝対決、サントリーサンゴリアス×神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦がおこなわれ、神戸製鋼が29-22で激闘を制した。神戸製鋼がサントリーを下したのは2005年度のトップリーグ第4節以来。日本選手権を含めると、14戦ぶりの勝利となった。
前半をリードしたのはサントリー。ペナルティゴール(PG)で先制されたものの、38分、SH日和佐篤がギャップを突いて敵陣22メートルライン内に入り、素早いパスアウトから、今季初先発のベテランCTBニコラス ライアンが絶妙のキックパスをインゴールに転がし、WTB中?隆彰が押さえて逆転した。
3-7で後半を迎えることになった神戸製鋼だが、すぐに流れを呼び戻す。41分(後半1分)、FL安井龍太が自陣10メートルライン付近で相手のパスをカットして約60メートルを独走、サントリーのWTB竹下祥平が猛追したが、安井はゴール前で倒されながらもラインを越えてグラウンディング。コンバージョンも決まり、10-7となった。
その後、PGで追いつかれた神戸製鋼だったが、怪我から復活した南アフリカ代表のCTBジャック・フーリーがグラウンドに足を踏み入れ、チームはさらに活気づく。すると52分、日本代表候補のCTB山中亮平が中央を突破してゴールに迫り、サポートも速くテンポよく右へ展開、パワフルなNO8マパカイトロ パスカがトライを挙げた。58分にはSH佐藤貴志が相手ディフェンスの裏にボールを出し、WTB山下楽平が確保して5点を追加。
62分にサントリーのFL佐々木隆道がトライを挙げたものの、77分、神戸製鋼の強力FWがゴール前ラインアウトからモールで押し切り、勝負あり。
神戸製鋼は優勝を争うであろうライバルから計4トライを挙げてボーナスポイントを獲得し、セカンドステージのトップ8(グループA)入りに大きく近づいた。5勝0敗で総勝点23。キッカーとしてもいい働きを見せたCTB山中がマン・オブ・ザ・マッチに選ばれている。
一方、サントリーは今季初黒星を喫したものの、ホーンが鳴ったあとにPR垣永真之介がトライを奪い返し、7点差にしてボーナスポイント1点を手にした。4勝1敗で総勝点18となっている。