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対抗戦A初昇格の明学大WTB高倉、オールスター戦の経験活かす!

2014.09.18

takakura

明治学院大バックラインのキーマン、高倉知希(撮影:福島宏治)

 今季、チーム史上初めて関東大学対抗戦Aに挑戦する明学大は15日、前年度同3位で国内最古豪の慶大との開幕戦を3−68で落とした(神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場)。クラブの歴史的一戦で大敗し、3年のWTB高倉知希は「自分たちのペースを作るのがどれくらい難しいか。今日、改めてわかった」と振り返った。

 チームは高橋一聡ヘッドコーチ(HC)の「岩を叩いて、叩いて…」という発想のもと攻撃。序盤から再三、ゲインラインを切るも、ゴールライン手前で相手の圧力にさらされミスを犯した。WTB高倉は「まず会場(の規模や集客数)が違いますから。相手も強いですし、自分のプレーはできなかった」と語った。チームは昨季まで対抗戦Bで戦ってきた。この日の舞台は特別だったか。

「いいアタックもあった。ここを取り切るのが強いチームだし、取れなかったのがウチの実力。エリアが自陣に近いと相手もある程度は(守備ラインを)流すし、こちらにもスペースやチャンスが生まれる。ただ、前に行けば行くほどこちらも慎重になるし、そこへ相手も強く当たってくる。1対1で負ける部分が出てくる。自陣でも敵陣でも、思い切りやる部分が必要なのかな、とは思いました」

 もっともWTB高倉は「僕は一足早く大きい舞台でやらせてもらっていたので、気負うこともなかった」とも話している。6月29日、秩父宮で関東大学オールスターゲームに対抗戦選抜の一員として出場。大学選手権5連覇中の帝京大、昨季同準優勝の早大などの選手とともに、リーグ戦選抜に挑んだ。

 試合は17−21で屈したが、多くの学びがあったという。試合前日の宿舎では、帝京大の控え部員や早大のWTB荻野岳志と同部屋だった。

「こちらが冗談で『ウチとやる時は手加減して下さいよ』と言ったら、『違うよ。1つひとつの試合が、チームをレベルアップさせるために大事なものなんだ』と。これはチームが強い、弱いに関係ない。そう感じることになって僕たちも大きくなれる。帝京大さん、早大さんが当たり前にやっていることを当たり前にやらないと」

 初夏の貴重な経験を胸に、21日、秩父宮で早大とぶつかる。

(文:向 風見也)

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