ヨーロッパでの2シーズンを終えてニュージーランドに帰国した元オールブラックスのSHジミー・カウワン(写真/32歳)が、ブルーズの一員として来年のスーパーラグビーでプレーすることが確実となった。17日、オークランドを本拠地とするブルーズが同選手と来季契約を結んだと発表。
カウワンは2011年の自国開催ラグビーワールドカップでニュージーランド代表の優勝に貢献したあと、10年間在籍したハイランダーズでの役目を終え、2012-2013年シーズンにプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)のグロスターに入団。昨季終了後に母国へ戻り、今年8月からタスマンの選手としてITMカップ(ニュージーランド国内選手権)でプレーしていた。
ブルーズには、カウワンのライバルである同じワールドカップ優勝メンバーのSHピリ・ウィップーが在籍していたが、ウィップーは今年のスーパーラグビー終了後にプレミアシップのロンドン・ウェルシュへ移籍。テストマッチ51試合出場の経験を持つカウワンには穴埋め以上の活躍が期待される。
来季スーパーラグビーに関する契約交渉は活性化しており、ソニービル・ウィリアムズのチーフス(ニュージーランド)復帰、イングランド代表やブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ、サラセンズで活躍したPRマット・スティーヴンスのシャークス(南アフリカ)入りなど、ビッグネームの新たな挑戦も楽しみだ。
また、日本代表(サントリーサンゴリアス)のFL/NO8ツイ ヘンドリックを獲得したオーストラリアのレッズは、ワラビーズ(オーストラリア代表)復帰を目指すユーティリティBKジェームズ・オコナーの新加入も決め、最近は、『YouTube』で世界的に注目を集めたスーパー高校生PR、タニエラ・トゥポウとも契約を結んだ。
ニュージーランドのセイクリッド・ハート・カレッジに在籍している18歳のトゥポウは、体重135キロながら脅威的スピードとフットワークを持ち、高校生の試合でハットトリックを決めた動画が話題となり、一躍時の人となった。トゥポウはトンガ出身。将来のオールブラックス入りも期待されたが、もともと、トンガ系の選手も多かったワラビーズのサポーターだったと言われており、レッズ入団で、夢へ一歩近づいた。