(撮影:Masanori Udagawa)
南半球の強豪4か国が争う「ラグビーチャンピオンシップ 2014」は、6日にパース(オーストラリア)などで第3節の2試合がおこなわれ、3連覇を目指すニュージーランド代表が唯一の負けなしで勝点を12に伸ばし、首位に立った。
地元ネイピアでアルゼンチン代表の挑戦を受けた世界ランキング1位のオールブラックスは、28-9で勝利。
序盤は雨でボールコントロールに苦しんだが、3-3で迎えた前半26分、CTBコンラッド・スミスがキックでインゴールに転がしたボールをWTBジュリアン・サヴェアが押さえ、リードを奪った。前半ラストにはスクラムをターンオーバーしたあと、SOボーデン・バリットが中央をブレイクスルー、FLリーアム・メッサムがサポートしてゴールラインを越え、13-6として折り返した。
オールブラックスは後半早々、ラインアウトからのアタックでWTBサヴェアが抜け出し5点を追加。さらにPGで加点し、72分にはゴール前でのスクラムから8→9と渡り、SHアーロン・スミスがチーム4トライ目を挙げてボーナスポイントを獲得した。
南半球国別対抗戦に参加して3年目となるアルゼンチンは、善戦したものの悲願の初勝利にまたも届かず、今季はこれで0勝3敗(勝点2)となった。
パースでは、5年ぶりの南半球タイトル獲得を目指す南アフリカ代表が3連勝を狙ったが、6点リードして迎えた試合終了3分前、オーストラリア代表にトライと逆転ゴールを奪われ、23-24で手痛い黒星を喫した。この試合で代表100キャップ目となったWTBブライアン・ハバナだが、自身がイエローカードをもらうなどして不完全燃焼。記念すべきゲームを勝利とともに祝うことはできなかった。
南ア代表“スプリングボックス”は2勝1敗(勝点9)で2位にダウン。オーストラリア代表“ワラビーズ”は1勝1敗1分(勝点6)として、優勝に望みをつないだ。
前半1分過ぎにオーストラリア代表のFBイズラエル・フォラウが先制トライを奪い、12分には南アのWTBコーナル・ヘンドリクスが快走して天に向かって指を指したが、その後は互いにPGで得点を重ねる時間帯が続く。南アがスクラムで優勢だったこともあり、23-17とリードした。
守りでも粘りを見せたスプリングボックス。しかし76分過ぎ、自陣深くでペナルティを得たもののタッチキックが外に出ず、ワラビーズがカウンターアタック、WTBロブ・ホーンが左サイドから内に切り込んで1点差に迫るトライを獲得した。そして、SOバーナード・フォーリーがコンバージョンキックをねじ込み、オーストラリア代表が逆転勝利を手にしている。
次節は9月13日。ニュージーランド代表は地元ウェリントンに南アフリカ代表を迎え、オーストラリア代表はホームのゴールドコーストでアルゼンチン代表と対戦する。