東芝NO8望月雄太にタックルにいくクボタのCTB立川理道(撮影:松本かおり)
<トップリーグ 2014-2015 1stステージ 第3節 プールA>
東芝 18−23 クボタ
(2014年9月6日/東京・秩父宮ラグビー場)
雨模様の空に金の星を見た。開幕2連敗中だった昨季9位のクボタは「1分も気を抜くな。前で止めろ」と連呼。今季2戦全勝で4強常連の東芝の走者に食らいつき、食らいついた。スクラムで押しまくられても、連続攻撃で網をちぎられても。
後半13分、敵陣中盤。今年度初先発のSO森脇秀幸が所定の合図を出し、球を蹴り上げる。あまり練習していない形にも、CTB立川理道はとっさに応じる。落下地点に加速して飛び込めるタイミングを見計らい、東芝のWTB大島脩平ゲーム主将と空中で競る。最後は、CTBアイザイア・トエアバがインゴールへ。
15-20とされた東芝は続く17分、敵陣中盤でのラインアウトで、名手のHO湯原祐希がボールを真っ直ぐ投入しない反則を犯す。予定された攻撃は打ち止め。21分には縦、縦と突っ込むも、しぶといクボタのFW陣にターンオーバーされる。
32分、敵陣深い位置へのキックをCTB立川が追い、捕球した相手にタックル。起き上がった頃には味方の援護がペナルティキックを獲得。だめを押した。勝者は「前で」を貫き、敗者のWTB大島ゲーム主将は「全員が違う方を向いていた」。
(文:向 風見也)