ラグビーリパブリック

代表デビューして2年 ボーデン・バリット、初のオールブラックス10番

2014.09.04

BB

ボーデン・バリット。“第3の司令塔”から評価上げるチャンス(撮影:Yasu Takahashi)

 19試合連続不敗中で、ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)3連覇を狙うニュージーランド代表“オールブラックス”は、今週土曜日に地元ネイピアでアルゼンチン代表と対戦する。相手は、2012年から始まったこの大会でいまだ勝星なく、世界ランキング12位の格下だが、アルゼンチンは今季開幕2戦とも南アフリカ代表(世界ランク2位)と7点差以内の大接戦を演じており、あなどれない。

 オールブラックスのスティーヴ・ハンセン ヘッドコーチは4日、試合登録メンバーを発表し、先発SOには23歳のボーデン・バリット(ハリケーンズ)を起用することを明らかにした。エースのダン・カーター(クルセイダーズ)は8月2日のスーパーラグビー決勝で痛めた右脚がまだ万全の状態ではなく、カーター不在中に司令塔を務めてきたアーロン・クルーデン(チーフス)は8月23日のオーストラリア代表戦で胸筋を負傷したため、チャンスがめぐってきた。

 バリットがオールブラックスの10番をつけるのは今回が初めて。U20代表のスターだったこの男は、2012年6月にテストマッチデビュー。この2年間で21キャップを重ね、2試合に先発出場したことがあるが、2012年11月のイタリア代表戦も、昨年11月に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれた日本代表戦も、キックオフ時のポジションはFBだった。

 「自分の力をセレクターたちに示すいいチャンス。(SO先発を)これで最後にはしたくない。忍耐が求められるゲームになると思う。目立とうとせず、しっかし自分の仕事をやるだけ」と地元メディアに意気込みを語ったバリット。
 リザーブには、2011年ワールドカップ優勝メンバーのコリン・スレイド(クルセイダーズ)が入る。

 ほかには、肩を痛めていたCTBマア・ノヌー(ブルーズ→ハリケーンズ)が戦列復帰。オーストラリア代表との2戦はメンバーから外れていたFBイズラエル・ダグ(クルセイダーズ)は15番を取り戻し、ユーティリティBKのベン・スミス(ハイランダーズ)は右WTBに移動する。

<ラグビーチャンピオンシップ 2014 第3節 オールブラックス 試合登録メンバー>

1.W・クロケット  2.D・コールズ  3.オーウェン・フランクス  4.B・レタリック  5.サム・ホワイトロック  6.L・メッサム  7.R・マコウ(主将)  8.K・リード  9.アーロン・スミス  10.B・バリット  11.J・サヴェア  12.M・ノヌー  13.コンラッド・スミス   14.ベン・スミス  15.I・ダグ

〔リザーブ〕
16.K・メアラム  17.ベン・フランクス  18.J・ムーディー  19.J・スラッシュ  20.S・ケイン  21.TJ・ペレナラ  22.C・スレイド  23.M・フェキトア

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